2008.5.31

アカ(銅)のトイ(樋)

85be5b3a.JPG以前にも書きましたが、ここ数年銅板の傷みが早いんです。
昔から私たちの住んでいる地域では、アカ(銅)の樋は一生もんと言われ、高級な材料として使われてきましたが、酸性雨の影響なのかすぐに穴が開いてしまいます。

特に平成に入ってから掛けたものの傷みが早く、それより古いものの方がむしろ長持ちしています。

銅は、その特長として、表面に緑青と呼ばれる独自の酸化膜を作ることにより、奥まで腐食が進むのを防ぎます。新しいときはピッカピカですが、次第に飴色に変わり、さらにしぶ~い緑色に変化していきます。この変化に風情があるのです。緑色にまでなってしまうと、けっこう強いのですが、そうなる前に腐食してしまっているようです。
平成以降、雨の酸性度合が高まったのか、緑青をふくまでもってくれそうにもありません。

写真は、もっと古い樋です。昔のものなのでかなり分厚い銅版を使っておられますが、「点滴石をもうがつ」と言うことばにもあるように、雨のしずくが瓦から落ちてくるところが、だんだんと薄くなって、ついには穴が開いてしまったようです。

こうなってしまうと、周りの銅板も薄いのでハンダ付けはできません。とりあえずシリコンで応急処置をしました。ころあいを見て軒樋を取り替えるほうが賢明です。

さて、新しい樋に変えるならば、銅板が良いのか、それとも他のものが良いのか悩むところです。
銅板は確かに昔みたいに一生もんとは行きませんが、経年変化を楽しむ素材としては捨てがたいものがあります。メンテナンスフリーということばが、あたかも万能のようなイメージで使われますが、およそ世の中にそんなものはなく、いずれ朽ち果てていくものなのですが、その移り変わりが美しい方がいいと思いませんか?
一方で、銅も期待するような色の変化が出なくなっていると言う見方もあります。
樋の機能だけを考えるなら、塩ビ製(スチールの芯が入っている)を使うほうが良いかもしれません。
銅の色をつけたステンレス製の樋もありますが、ステンレスは錆びないと思っているとそうでもありませんよ。仮に錆びなくても、「点滴・・・」ですから穴は開きます。そんなことを理解した上で、材料選びをしておかないと、後悔してしまいます。

樋ひとつをとっても、悩む種があるのです。

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