2009.9.7

八木木材市場へ

先週土曜日は恒例の鴨川建築塾。今回は、八木木材市場さんを見学させていただきました。

わたしは、祖父の代から建築とあわせて材木屋をしていたので、木場はみなれていましたが、市には行ったことがありませんでした。八木木材市場さんでは、8の付く日に市が開かれており、毎回1000m3程の材木がセリにかけられるそうです。

杉の原木 太いもので100年生ぐらいでしょうか

杉の原木 太いもので100年生ぐらいでしょうか

栗の原木 土台に使うこともありますがこの太さではちょっと足りないかな

栗の原木 土台に使うこともありますがこの太さではちょっと足りないかな

置かれている材木はほとんどが近隣の山で伐採された杉・桧でした。そのほとんどは45年生以下の間伐材で、結構安くセリ落とされるようです。100年を超えるものとなると、ちょっとした値段にはなりますが、見渡したところいわゆる高級な材料は無いようでした。

森林の保護は、防災面からみても重要で、間伐が適正に行われることによってはじめて森のダムとして保水力も発揮するのだそうです。ところが、間伐材は建築材料としてはほとんど使い物にならないので、集成材やベニヤの材料として安くセリ落とされ、伐採運搬費用が出ないくらいだそうです。このため、隣の兵庫県では県と市が間伐に対して助成を行って、山主の負担を軽減し、間伐を促進しているのださそうです。

京都では、ウッドマイレージ制度というのがあって、京都府内産の木材を使用した場合、その使用量に応じて最大20万円の助成金がもらえます。けれども、京都府下で採れる木材は、先述のように太い径のものが少なく、構造材では柱くらいにしかなりません。屋根や外壁の下地材や、内装の化粧材(フローリング・羽目板など)としてのに使っています。

八木木材市場にも、100年以上の杉材がいくつかありましたが、標高もそれほど高くないため比較的目も粗く、吉野や木曽のものと比べるとやはり見劣りしてしまいます。また、輸入材でも等級の高いものであれば品質も良く大断面や長尺材もとることができるので、桁・梁には米松を使うことが多いのが現状です。単純に地産地消をすればよいというわけにはいきません。

価格についても、今売られている値段で、国産材と輸入材がそこそこ均衡している状態ですが、国内の林業者の収入を他の産業並みに上げたとすると、とても競争にならなくなります。

最近ニュースで荒廃農地がしばしば放送されますが、山林のほうがはるかにひどいことになっているのです。

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