2009.9.8

合板は30年たつとこんなになる!!

リフォームに伺っている先ではがしてきたフローリングです。

のりがはがれてバラバラになっています

のりがはがれてバラバラになっています

ごらんのとおり、接着部分がはがれてバラバラです。このようなケースは決して稀ではありません。むしろ、20年以上たっている家ではたいがいこうなっています。

ではなぜこんなことになるのでしょう?

20年以上前の家の基礎は、ほとんどが布基礎です。つまり、床下は土のまんまです。もちろん基礎には換気口が付いていて風通しはできています。ところが、地面から上がる湿気というのは相当なものです。ビーチなどでレジャーシートを広げておくと、はがす時に裏が湿っていたという経験はありませんか?山にキャンプに行った時なら数時間でシートの裏はびしょびしょでしょう。それだけの湿気が、地面から放出されているのです。

夏場の床下はカビ臭いことがよくあります。床下換気口から入ってくる空気は太陽によって暖められた地表付近の湿ったものです。それがひんやりした床下にはいると、湿度はぐんと跳ね上がります。さらに室内を冷房していたりすると、冷やされた床板の裏側に結露してしまいます。もちろん、家の下の地面からも水蒸気は絶えず上がってきますから、フローリングは常に過酷な条件にさらされているのです。

フローリングの基材となっているのはいわゆるベニヤ板です。耐水合板とはいえ、何十年にもわたってその性能を発揮できるものではありません。

私のクライアントには、大きな田舎の家を立てられた方が多く、それは立派な材木を使って木舞下地を組んで荒壁を塗って、まさに200年でもびくともしないようなものです。ところが、20~30年くらい前に建てたものだと、当時もてはやされた新建材であるフローリングを使っています。これが一番最初に傷んでしまうのです。

写真のフローリングのお宅では、玄関ホールは桧の無垢のフローリングが張ってあります。この部分も30年という歳月を経て色はあせて汚れているものの、美しい艶を保ち、何よりびくともしていません。これが素材の持つ力です。

私は常々心配していることがあります。それは集成材や構造用合板の寿命です。工業製品である集成材は、無垢材よりも強度があるといわれ、多くのハウスメーカーが採用しています。これが30年たったとき、写真のフローリングみたいになってしまわないだろうかと心配なのです。構造材ですから、簡単に取り換えるわけにもいきませんし、目に見えないところにありますから痛みもわかりません。

ちょうど、木材市場で、杉材がほとんどが集成材の材料として買われているというお話を聞きました。前にも書いたように、構造材としては使い物にならない材料を有効活用するために、集成材に加工しているわけですが、はたしてどうかな?と思うわけです。内装材や家具に使われるのならよいのですが、過酷な気象条件にさらされる外壁や屋根、さまざまな方向から繰り返し荷重を受け続ける構造材は、大丈夫なのでしょうか?何せ実績がないではないですか!!


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