2009.11.10

業界で話題となっている実験

ご覧の写真、左側がいわゆる長期優良住宅の仕様で建てられたもので、右側は同じ量の耐力壁を用い、柱頭柱脚の接合部を弱くしたものです。

実験では、建築基準法で想定する地震の1.8倍のエネルギーを受けた段階で、長期優良住宅仕様の左の建物が倒壊しました。長期優良住宅が、耐震等級2を求めていますので、耐力壁の量でいうと1.25倍です。すなわち、想定している地震の1.25倍に耐えられる構造ということですから、実験の結果は、予定通りということになります。

一方、右側の建物は、柱脚が開始後10秒ほどで壊れ、基礎から外れてしまったため、建物地震に揺れが伝わらなかったので、結果的に倒れませんでした。しかし、実験を行った先生は、柱脚が壊れた時点で倒壊したとみなしています。

実際のところ、柱脚が壊れて基礎から外れてしまっているのだから、普通の基礎高の建物であればおそらく転倒しているでしょうが、今回の実験では、柱が外れても、横の地面がほとんど同じ高さだったため倒れなかったのかもしれません。

この実験を受けて、古来の工法では、基礎は石の上に乗っているだけですが、これがいわば免震構造となっているのではないかとの見方を裏付けたとも言われています。

事件の結果はある意味悩ましいものでもあります。


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