住宅を設計するときに必ず考えることになる仏壇。

私のところは田舎なので、大きな仏壇を置かれるお宅が今まではほとんどですが、いまどきの仏壇事情は変わってきています。

私自身、子供を小さいときになくしており、実家にある先祖の仏壇とは別に、子供の位牌のはいった仏壇を自宅においているのですが、家族がいつも集まるダイニングテーブルのすぐ横に、小さなものを置いています。写真なども一緒に並べ、ちょっとしたメモリアルコーナーという感じにしています。

法事などで大勢でお参りしてもらうことがある場合を想定すると、和室に仏間を設けることがやはり多いのですが、冠婚葬祭がどんどん簡素化されてきたのに伴い、仏壇のあり方も変わってきているのです。

これはユニット仏壇と呼ばれるものです。ユニットバスなんかのイメージとよく似ています。

リビングなどの壁面収納の中にこのユニットをはめ込むのだそうです。

価格は10万円台からあるみたいです。(写真のものは30万以上します)

世間で話題の”住宅版エコポイント”がいよいよスタートします。3月8日から受け付け開始となります。

エコポイントを受けるための条件や、その申請方法について情報が錯綜していたのですが、どうなることやら。

新築の場合、いろいろなケースがありますが、温熱環境性能の評価をうけて認定を受けるのが余計な仕事(費用)が少なくて済みそうな感じです。当社では温熱環境性能を計算するプログラムを導入しているので、Q値μ値を計算することができますが、その根拠となる材料の性能について、いわゆる”認定”を受けたものかどうかが問題になる可能性があります。

たとえば、当社が外張断熱で使用するウレタンフォームに関して言えば、国内のメーカーは大手2社がほとんどのシェアを持っているので、当然その性能も一般的に認定され、屋根・壁に用いる厚みの標準値が規定されています。ですから、その規定どおりの厚みのものを使用すればOKということになります。

ところが、当社は遮熱シートを用いることもよくあります。遮熱シートは、メーカーの実験データによれば、わずかな厚みでありながら発泡ウレタンと同等の熱抵抗値を実現していますが、いわゆる”断熱材”ではありません。これをどのように評価してくれるのか注目しています。

ちょうど遮熱シートとウレタンを併用している現場があるので、その内容で温熱環境性能を計算し、エコポイント住宅証明書の申請をしてみました。どんな回答がくるのか期待しています。

ややこしい話ですが、このようなことはいろんな場面で起こります。たとえば木造在来工法の土壁についても、かつては耐力壁として認められませんでしたが、数年間にわたって実験を繰り返し、やっと耐力壁としての性能を評価することができるようになりました。

当社がよく使う杉の長尺厚板フローリングは、長さ4m厚み30mmの杉板を本実加工していますので、床梁に直接張りつけることで床の剛性が高まります。ところが、現行の性能評価基準の中に、このような仕様が規定されておらず、床剛性はゼロと評価されてしまうのです。こうなると、長期優良住宅が求めている耐震性能2にすることが、極めて困難になってしまいます。構造用合板を用いれば、簡単に評価が上がるのですが、合板の耐久性を考えると、「本当に”長期”優良なのか!?」と叫びたくなります。

五重塔のような建物を現在の法律のもとで木造で新築することは不可能ですが、現実に1300年も残っている建物があるわけで、耐震性能は歴史が証明しているのですが、それを力学的に証明したり実験で確認することができないので、既存不適格な建物ということになります。

それだけ木造の建築は奥が深いということでしょうか。目先の数万円のエコポイントに気をとられて、大切な家の本質を見誤らないようにしなくてはいけません。

リンナイがおもしろいものをつくりました。

空気の熱を使ってお湯を沸かすヒートポンプシステムといえば、電気式のエコキュートがありました。

エコキュートは、電気温水器の1/3の電気代でお湯を沸かすことができるので、最近シェアを伸ばしています。しかし、ガスに比べて給湯量が不足するので、温水床暖房などをたくさん使うには無理がありました。

ですから私は広めのおうちではオール電化ではなくガスの給湯暖房システムを採用していました。

このハイブリッド型給湯器は、少量のお湯が必要な時はヒートポンプを動かし、お風呂などで大量にお湯を使うときは、ヒートポンプとエコジョーズを併用、さらに高温のお湯が必要な暖房時にはエコジョーズを使うというふうに、用途に応じて給湯方法を自動制御するのだそうです。

すごいシステムだなと感心しますが、ちょっと疑問が・・・。

ガスや電気の料金はどうなるのか??

電気代は、オール電化にすることで大きな割引が受けられますが、ガスを使用するこのシステムでは、どういう料金体系になるのか。また、ガスについては、大阪ガスではガス温水床暖房などを使う場合、割引料金が適用されますが、この場合はどうなるのだろうか?

CO2を削減するという目的ではおそらく最も有利なシステムだとは思いますが、光熱費を削減するという目的とイコールにならない可能性もありますね。

ちなみにこの給湯システムの値段は、70万円余りですから、既存の多機能エコキュートよりはずいぶん安いですが、従来のエコジョーズよりはずいぶん高い設定です。はたして市場はどう反応するのでしょうか?

2010.2.23

高圧洗浄

先日樹脂注入を行った塀・擁壁に塗装を行う前に、高圧洗浄をしました。

コンプレッサーを使って吹付けていくのですが、ご覧のように見事に汚れが落ちていきます。

こうしてみていると洗車場の高圧洗浄機と同じように見えますが、圧力が違うそうです。間違って素手に噴射してしまうと、肉がこそげ落ちるほどの力があるのだとか。

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新築工事の仕上げの打ち合わせのために、お客様のご自宅に伺ったところ、驚きの光景がありました。

プラン確認のためにつくった50分の1の白模型がドールハウスのように生まれ変わっていたのです。

屋根や壁に色を付けて飾っていただいたことは何度かあるのですが、今回はすごいんです。

外観は、画材やさんで植木などのパーツを買ってきて植えてありますし、カーポートや舗装の砂利まで忠実に表現してあります。

さらに驚いたのは、室内の家具を紙粘土でつくり、これまたきれいに着色してあります。

こうして写真に撮ると、吹抜けの光の入り具合など、かなりリアルです。


2010.2.18

低圧樹脂注入

写真はコンクリートにエポキシ樹脂を注入しているところ。

鉄筋コンクリートの躯体のクラックに、ご覧のように注射器を取付、樹脂を注入してコンクリートの補強を行っています。

エポキシ樹脂は圧縮強度・せん断強度共に強く、注入をすることで元の鉄筋コンクリートより強度が上がるというデータがあるほどで、マンションなどの外壁改修や、木造の建物でも基礎の耐震補強などに用いることもあります。

強度を発揮するためには、クラックの奥の奥まで樹脂を注入する必要があり、そのためにさまざまな工法が開発されています。

中でも、今主流なのが低圧注入工法です。かつてはポンプを使って高い圧力で樹脂を注入していたのですが、細いクラックになればなるほど、クラック内にある空気をうまく排出できず、樹脂が均等に行きわたらないことがわかってきました。そこで、発想を転換して、なるべくゆるい圧力で注入することで、細いクラックの隅々まで毛細管現象を利用して吸い込ませようという工法が開発されました。毛細管現象で吸い込ませるためには、樹脂をシャバシャバの状態にしてやる必要があり、そうするとせっかく注入した樹脂が流れ出てしまいます。そこで、ご覧のようにクラック部分をあらかじめシールして、こぼれ出ないようにして注入するという工法が確立されました。

材料の値段も高く、手間も結構かかるのですが、浮いている部分をはつり出してモルタルなどで補修するよりも、ゴミや騒音が少なく、工期も短縮できます。

今では、鉄道や高速道路の橋梁・橋脚の補強などにも幅広く使われています。




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11日の紀元祭に鳥居の額を取付ました。

今回は16名の方々が施主に名を連ねておられたのですが、ほぼ全員が山に登ってこられ、賑やかな竣工となりました。

世話役のお客様にも大層喜んでいただき、ご覧の記念写真を頂戴しました。

今日は初午(節分から後の1回目ということ)で大勢のお参りがあるそうです。


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2010.2.9

稲荷鳥居

今年も鳥居を作成しているというお話は以前に書きました。今月の11日に建てるようにずいぶん前から手配をしていたのですが、先週の末になって、今週の天気がずーっとよくないというので、急きょ7日の日曜日に建てることになりました。

大工さんの他、穴を掘って足元を固める左官屋さん、笠木に銅板をかぶせる板金屋さんに連絡をとり、みなさんのご協力で無事に予定の工事を進めることができました。

ここのお稲荷さんの鳥居を建てるのは、私にとっては4本目ということになります。建てられる施主は数人共同でされるのですが、メンバーは都度変わります。大勢の方がかかわらる事になるので、いろんな要望が出てきて、毎年何がしか改良や変更が加えられます。

今回は建て方のときに大勢の方が立ち会ってくださったので、工事中に変更することもありました。それがこの写真。

通常10cmくらい立ちあげるのですが、急きょご覧のように40cm程立ちあげることになりました。

黒い部分が短くなってしまい、バランスが悪くなるのですが、泥はねがかからない分腐りにくいでしょう。

ここのお稲荷さんにある鳥居は、ずいぶん昔から地元の方の寄付で建てられており、そのときどきで形や大きさもさまざまです。ですから、赤と黒のバランスもそれほど重要ではないのです。

私としては、いちおう建築のプロとして、”稲荷の鳥居はこうあるべき”というものをご説明するのですが、自分たちで建てた鳥居がまわりのものよりもちょっとだけ立派で、長持ちして欲しいというご希望も当然のことでしょう。というわけで、ちょっといびつなバランスに仕上がることになりました。

もうひとつ今回はスペシャルがあります。奉納した方々の名前を書き込んだ額を付けるのですが、これに額縁を廻ってほしいと頼まれました。そしてさらに、現場で仮づけしたところ、額縁を朱に塗ってほしいとのこと。いろいろと要望がエスカレートしてきます。根巻きモルタルの高さはいろんなのがありますが、額縁を廻ってあるのは他には1つだけ(これは板を2枚剥ぎにしているので廻る必要があった)、塗っているものは一つもありません。これで参道の中で一番目立つ鳥居になることは間違いありません。しかし、そんなに目立ってよいのか少し心配です。

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2010.2.8

重森三玲邸

土曜日は京都鴨川塾で重森三玲邸に行きました。

重森三玲は昭和を代表する庭園家で東福寺や松尾大社なども手掛けているのだそうです。

この重森三玲邸は、もちろん庭を自身でつくったのですが、生前はそこに暮らしていたこともあり、一般には公開されませんでした。また、何度も手を入れているので、完成度も高いといわれているとか。

これは座敷から見た前庭。切り取られた部分のバランスが完璧です。

奥の茶室から見ると、林立する石の奥行きが現れます。乱張りの石は海岸線をイメージさせる州浜づくり。

イサムノグチから贈られたというちょうちん型の照明が座敷に。

三玲自身がつくったものが茶室に。

波をかたどった茶室の襖。

そのほかにもいろいろ面白いディテールがありました。

鴨川塾でいろいろな所につてれもらうたびに、京都ってすごいところだなとつくづく思います。



民主党政権の目玉の一つである高速道路の段階的無償化が具体的に動き出しました。

6月をめどに一部の無償化がスタートします。

今回対象となるのは37路線で、近隣で言うと京都縦環道と舞鶴若狭道の一部だけです。

私が頻繁に利用する京奈和自動車道や第二阪奈、第二京阪などは含まれていません。そもそも阪神高速道路は無償化の対象ではないので、第二京阪は無償にならないのかもしれません。

そういえば、第二京阪が3月に門真まで延伸します。これによって大阪市内へのアクセスが随分と良くなります。こうなると大阪市内が混雑するのではと心配になりますが、1号線の枚方周辺の混雑は緩和されるでしょう。

しかし、これらの新しい道路は料金がものすごく高いですね。安くすると混雑してしまうから高いのかもしれませんが、利用されないと本末転倒ですよね。一部の金持ちだけのための道路ということになってしまいます。

ところで、今回の一部無償化に1000億円が投入されるそうですが、収入が1000億円減るかもしれませんが、料金所の職員の方たちはリストラされるのでしょうね。そうなると人件費などが減りますから、正味1000億円減るわけでもないのでしょうが。

ご存知の方もおられるでしょうが、高速道路の料金所にはたくさんの職員がおられます。各料金所のそばには立派な事務所があって、交代の方や事務職員など10名くらい常駐されているのではないでしょうか?(私の印象です。実数は知りません。)これらの人たちが不要となってしまうのかも知れませんね。もっとも就職難のご時世に多くの方が職を失うことにもなりますが。

また、1台2億円ともいわれる料金所に設置されているETCの設備は無用の長物になってしまうのでしょうか。よく八ツ場ダムが取り上げられますが、2億円×????台と考えると、これもとてつもない金額じゃないでしょうか。もったいないですね。せっかくついているのだから、一区間ごとに一律100円くらいで全国統一にしてくれたらとも思います。でもそうなると車載用のETCは無償で配布してもらわないといけませんね。

ともあれ、年に何回か丹後方面に車で行きますので、その時は恩恵を受けることになりそうです。

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