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2010/9/1

平成の京町家

このところ京町屋ブームが加速しています。

古い京町屋を改装したレストランや雑貨屋さんなどの店舗が続々とオープンし、不思議な空間を楽しめるようになりました。

また、町家を改修して、旅館やホテルにしているところもあり、京町家を体感できるツアーなどもできるそうです。

京都市内にはまだまだ数千件の町家が残っていると言われ、その保存を望む声が高まっています。

しかし、現実的には、昔のままのつくりでは、冬の冷え込みは耐えられず、空き家が増えています。

以前私が、町家に暮らす方とお話しする機会があり、町家での暮らしぶりについて尋ねたところ、「辛抱します」と言われたのが印象に残っています。

昔の家では、火鉢にあたって寒さをしのいでいたのですが、今もその暮らしは変わらないのです。風通しが良い家は冬は家の中でも氷が張るほど冷え込みます。そんな家での冬の暮らしは”辛抱”あるのみだとか・・・

夏は打ち水をすれば、風が通って涼しいイメージがありますが、実際は防犯性などから窓を閉めないといけませんし、そもそも、今年のような暑さでは、エアコンなしでは過ごせません。そうすると、断熱性が極めて低い構造の京町家は、とってもすみにくい家ということになってしまいます。

まわりの環境が大きく変わり、ライフスタイルも変わった今、外観や内装のデザインは魅力的でも、性能には、ずいぶん手を加える必要があります。さらに、耐震性や防火性ということになると、どうしようもないというのが現実ではないでしょうか。

そう考えると、何も古い町家の改修にお金をかけなくても、新築すればいいんじゃないと私は思います。

今なら、昔ながらの木組みで家を建てることのできる大工さんもたくさん残っていますから、現在の耐震・断熱の技術とあわせれば、まさにハイブリッドなnew京町家ができると思います。

ということをいつも申し上げてきたのですが、ついにその時がきたのか!!

「平成の京町家」と銘打って、京都市が大きな舵を切りました。

いままで、改修ばかりに取り組んでいたのですが、前述のようなハイブリッド京町家を「平成の京町家」と呼び、認定をするそうです。

しかも、先着5件には200万円の助成金がもらえます。

さらに、長期優良住宅の認定も受けることになるのですが、木のいえ整備促進事業の助成金100万円もあわせてもらうことができ、税制優遇も受けられます。

これはメチャメチャ得ですよ!!

でも先着5件ということは多分いまからご相談いただいても間に合わないでしょうから、来年の枠に期待しましょう。

2010/7/21

住宅照明の調光が進化した

近頃LEDの照明器具がずいぶんと充実してきました。

それとあわせて、演出照明が住宅にも積極的に取り入れられるようになってきました。

そもそも、LEDは省エネで長持ちだけれども、演色性がよくないとか、調光できないとか、とてつもなく高いとか、いろいろと欠点がありましたが、それらの欠点を克服し、新しい時代をつくろうとしているようです。

そのひとつが、住宅用の調光システム。

今まで調光できなかった、蛍光灯やLEDもあわせて調光することができるのですが、今までのライトコントロールスイッチとは次元の違う代物です。

ひとつひとつの器具を調光するのではなく、複数の照明を組み合わせて演出するさまざまなシーンを記憶し、ボタンひとつで切り替えをしてくれます。さらにタイマーを使ってコントロールすることも可能です。

値段は少々高くつきますが、スゴイと思います。

とはいうものの、住まいの照明にそこまでやる必要があるのかは少々疑問です。

そよかぜの家には、どちらかというとテーブルにローソクを置いてみたり、アンティークのスタンドを置いたりというような、ちょっとローテクでアナログな感じが合うのかもしれません・・・


2010/7/14

大雨・・・

今日は猛烈な雨でした。

このところ、1時間当たり100mmを超えるような猛烈な雨が各地で記録されています。

そんな雨は、私はまだ目の当たりにしたことはありませんが、今日断続的に降っていた強い雨が、1時間降り続いたなら、多分100mmくらいになるのかなと、想像するのがやっとです。

ニュースなどでも耳にされたこともあるかもしれませんが、日本の防災対策のなかで、集中豪雨に対する対策は、最高で1時間当たり50mmの雨を想定しています。

これは、当時の統計データのなかで、一番強い雨が50mmくらいだったので、100年に一度の大雨に備えるには、50mmの雨に耐えなければならないということだったのです。

ところが、ここ数年、50mmどころか100mmというような雨が記録されるようになって、防災対策が根幹から崩れているのが現状です。

私の地元のように、田んぼがたくさんあると、一時的に遊水池として機能してくれますが、都会の真ん中では、すべての雨水が一気に水路に流れ込み、大きな被害をもたらすことになります。

既存の水路の幅では到底処理できない量の水が流れ込んでくるような事態が、日常的に起こるかもしれません。

さて、1軒の家に目を向けても、雨対策を考え直さなければならないかもしれません。

たとえば、樋の大きさはどうでしょうか?今日のような猛烈な雨が降っているとき、まわりの家の樋を見てみましょう。縦樋に飲み込みきれない雨水が、軒からあふれていることがあります。

縦樋が飲み込めない理由は、単に縦樋が細いということではなく、その先にある地中の雨排水が細いということも考えられます。住宅の排水設計も、お国にならって雨量の想定をしていますから、足りないのも当然です。

まあ、敷地内の排水管だけを太くしても、注ぎ込むはずの側溝があふれていたら、どっちみち流れませんから、我が家だけ助かろうという考えは成り立ちません。

つまり、残念ながら「仕方ない」というのが実情なのです。

2010/7/3

認証木材

長期優良住宅の助成制度について、昨日も書きましたが、「木のいえ整備促進事業」の助成金は、通常100万円の上限が、特定の場合120万円まで増額されます。

それに認証木材が関係します。

もともと、京都府の場合は、府内産木材を使用した場合に20万円を上限に助成する制度があります。

これは、地元地域の木材を使うことで、輸送にかかるCO2の排出を削減すると同時に、地域の林業の活性化を狙ったもので、京都府は他に先駆けて取り組んできました。

今回の木のいえ整備事業での上積20万円は、産地証明が取れれば、九州だって北海道だってOKです。それどころか、北米であってもアジアであっても、計画的に植林するなどして、環境保護を図っていると認証されたものは、助成の対象になるのです。

実は、府内産木材を使用すると言っても、柱や土台などを除き、構造材に用いるためには十分な量が確保できないことや値段的な負担がネックとなって、実質的には無理があります。

おそらくそのような実態を踏まえて、対象をひろげたものと私は推測しています。

ところが、この認証木材という制度、材木やさんも建材やさんも知りません。つまり、私が認証木材を使いたいと言っても、それを手に入れられないのです。

まあ、柱・土台や造作材に使う、杉・桧などは、京都府内産だけでなく、奈良・和歌山・岡山・広島など、周辺の山地のものも助成の対象となるので、ずいぶんと使いやすくはなりますが、量的に多くを占める構造材は、米松であり、それに対しては、認証木材なるものは、あまり流通していないようです。

事業仕分で特殊法人といわれるものにメスが入れられる中、新しい制度ができるたびに、これらの認証にかかわる団体が設立されています。100万円の助成金を出すために、国が使うお金はウン百万にもなっているかもしれません。

一生懸命情報を集めて手続きをして、翌年はまた違う手続きをしないといけないというのは、結構きついですね。

2010/7/2

木のいえ整備促進助成金

長期優良住宅の認定を受け、住宅履歴情報を整備し、建築中の現場を公開するという条件で、最高100万円の助成金が受けられる制度が、「木のいえ整備促進事業」です。

当社が設計・監理する物件で、助成決定をいただきました。

設計者の仕事というのは、いわゆる設計業務のほかにも、確認申請等の手続きをしたり、開発協議をしたりといろいろな事務手続きが含まれます。むしろ、そういった事務仕事にとられる時間の方が多いかもしれません。

今回の案件は、開発協議からスタートしたので、プランが決まった後、建物の着工まで丸3か月を要しましたが、その間、町との開発協議、確認申請の事前協議、民間の確認検査機構での確認申請、それと並行して、長期優良住宅の技術的審査、その後府の長期優良住宅認定申請、そして最後に、助成金の申請を行いました。

いろいろな制度ができるのはよいのですが、いわゆるワンストップサービスだとどれほど楽でしょうか。

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