平成19年2月15日発行

いごもり祭(山城町湧出宮)

 “いごもり”というのをご存知でしょうか?山城町の湧出宮で毎年2月に行なわれるお祭りで、南山城で最古の祭りといわれ、国の重要無形民俗文化財に指定されている宮座行事の一部なんです。  
  山城町で生まれ育った私にとっては大変なじみのあるお祭りで、小学校が休みになって、みんなで夜店に出かけたのを覚えています。(いうまでもなく、その中で行なわれている由緒正しい宮座行事のことなど全く知りませんでしたが)  
 従来、2月15〜17日と決められていたのですが、宮座に参加する人たちも会社勤めの方も多くなり、130年ぶりに日程を変更し、第3土・日に行なわれるようになったそうです。
  今回は、17日(土)の夜7:30から中世のもてなしを再現した「饗応(あえ)の儀」、引き続き「大松明の儀」が、18日(日)午後2時から「饗応の儀」と「御田の儀」が行なわれます。
  見物に行くなら、やっぱり17日の夜でしょう。夜店もたくさん出て大変な賑わいを見せると思います。小さな子供さんも楽しめます。ただし迷子にはご注意ください。
  「大松明の儀」は、夜遅くなりますが、一見の価値ありです。かなり大きな松明ですから、なかなか壮観です。
火の粉が飛んできますから、服装には気をつけてください。  
  湧出宮の場所は、JR棚倉駅の目の前です。近くに駐車スペースはおそらく無いと思いますので、電車で行かれたほうが無難です。
  ところで、精華町の祝園神社にもいごもり祭があります。こちらは、毎年1月中旬に行なわれます。  
 湧出宮と同じように松明を燃やしますが、祝園神社では写真のように小ぶりのものです。  その昔、朝廷にそむいた武埴安彦(たけはにやすひこ)という人が討伐されました。安彦は負けて首を切られ、首は祝園に飛び、胴体は棚倉に残りました。その後、戦地となったこのあたりに疫病が流行したとき、里人は安彦の亡霊のせいと考え、これを鎮めるために祈りをささげたのが祭りの起源という言い伝えがあります。 祝園神社では、安彦の首を形どった小さめ松明、湧出宮では胴体をかたどった大松明が祀られ、現在まで引き継がれてきているのかもしれません。山城地域の歴史の深さを感じますね。





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