
基礎そのものの鉄筋も少なかったり入っていない場合がありますので、鉄筋コンクリートの梁を打ち添えて補強することもあります。
あるいは、荷重を軽くするために、屋根を瓦から軽量の瓦やカラーベストなどに葺きかえることも有効です。
一番厄介なことは
地盤の補強です。田んぼや畑を宅地に転用している場合は注意が必要です。基礎の下に穴を掘って改良をしたり、建物全体を持ち上げて基礎を作り直すことも技術的には可能ですが、相当な費用がかかります。

そのほか、当社の場合、学校などの公共施設の耐震改修・外壁改修もしていますので、モルタル壁の剥離防止措置や、クラック補修などにも対応しています。
耐震補強は上記のような内容ですが、これに伴い、床・壁・天井を一旦はずして復旧するという工事が必要になります。かなり大規模な工事になりますので、場合によっては引越し・仮住まいが必要になります。
工事費用は内容によりますが、100〜300万円くらいが目安です。外壁や屋根のリフォームと同時にするのがお得だと思います。
一方、新築する場合の耐震性能はどうでしょうか。品確法でいう
耐震等級3(前述の耐震等級1の1.5倍の強度)をクリアするためには、構造用合板などの新建材に頼らざるを得ないという実情があります。建材メーカーが親会社であるハウスメーカーは、こぞって自社の建材の性能をアピールして、あたかも安心な家であるかのごとく説明していますが、私はこのことにむしろ危険を感じます。
合板の
耐用年数は何年でしょうか?20年くらい経ったお家はどこの家でも台所や廊下の床材がフワフワになってきて張替えが必要になります。これは、フローリングの合板が劣化したために起こる現象です。
床下は確かに湿気も多く、過酷な環境であることには違いありませんが、直射日光を受け、風雨にさらされ、内部結露にさらされる外壁は、それにも増してはるかに厳しい条件だといえます。そんな条件のもとにある合板が、何十年にもわたって建物を支え続けられるとは到底考えられません。
長く使う家だから、
長い目で見た耐震性能を見極めなければいけません。
何百万円もかけて耐震改修をするのか、思い切って建替えるのか、それぞれの家庭の事情によってどちらが有利なのが違ってきます。いずれにしても大切な
家族の安全を守るために、人生設計の中に入れておかなければならない大きな出費であることは間違いありません。
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株式会社タイセイ
代表取締役 小川 哲史