杉板の鉄焙煎仕上げの外壁
こんにちは。スタッフ西岡です。
本日は木津川市にて新築中の弊社事務所の、板張り仕上げの外壁をご紹介します。

今回は、外張り断熱の外側の仕上げ材として杉板に鉄焙煎を塗布したものを使用しています。
鉄焙煎仕上げとは杉板に鉄焙煎液を塗布し、杉のタンニンと反応させて自然に黒~濃茶色に発色させた仕上げ方法で、
昔から和紙の染色や木材の古色仕上げに使われてきた伝統的な技法です。
・塗布する前の杉板

・鉄焙煎を塗布した後の杉板

鉄と杉の成分(タンニン)が発色するため、人工的なブラック塗装とは違い、
光の当たり方で黒・チャコールブラウン・グレーなどの豊かな表情が出ます。
数か月~数年でゆっくりと色が落ち着き、外壁に使用する場合は雨にかかることで
渋みが増し経年変化を楽しめます。
木目が透けて見えるので、木そのものの風合いを損なわず、表情豊かに仕上がります。
古民家風、北欧ナチュラル、モダン建築など 和でも洋でも合う「ナチュラルな黒」が魅力です。

職人さんが塗布した大量の杉板を大工さんが丁寧に一枚ずつはりつけていきます。

着々と作業が進み板張りの外壁も仕上がってきています。
足場が外れて綺麗な板張りの外観が見られる日が楽しみです!

