瓦のリサイクルでヒートアイランド現象を緩和する
いわゆる建設廃棄物の中でも、瓦は厄介者の一つでした。たとえば、古家を解体した時に出るガラのうち、木はチップなどに、コンクリートは再生砕石などに、鉄類はスクラップとして、ビニール類もチップ化して材料に、それぞれリサイクルされます。そんな中で、瓦は埋め立てるしかないものの一つだったのです。
今回開発された舗装材は、厄介者の瓦を利用して、歩道などの樹脂舗装の骨材として用いたもののようです。
瓦は多孔質であるため、保水効果や断熱効果があり、アスファルトに比べると15%前後表面温度をさげるのだそうです。
一石二鳥とはこのことですね。
ただし、樹脂舗装については少し注意が必要です。住宅の外構工事でもよくつかわれるのですが、その耐久性はあまり期待できません。樹脂の接着力だけに頼っているため、紫外線や風雨にさらされると劣化が進み、数年のうちにボロボロと取れてくることがよくあります。