古民家の天井裏
この写真の建物は大正初期に建てられたものです。
小屋組は母屋や束もすべて丸太です。
珍しいのは、天井の吊り木に割竹が使われているところ。当時は割材(四角に挽いた材料)が流通していなかったでしょうから、このように用いられていたようです。
それから右の方に3本ちょっと色の白い角材が見えますが、これは吊り束です。
両脇の二本の角材が梁の丸太に留め付けられていて、この二本の間に貫を渡しています。束本体は、この貫にぶら下がった状態になっています。
丸太の梁はそれ自身が曲ることもありますし、屋根の荷重によって下がることもあります。そんな時、この貫の上のくさびを打ち込んだりゆるめたりして、鴨居の高さが調整できます。
これぞ先人の知恵。