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健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」

秋は新築着工の季節

昔、といっても私が建築の仕事をはじめたころですから、いまから20年くらい前になりますが、新築の着工は、春と秋に集中していました。

といのも、当時は、土壁を付ける家が主流でしたから、棟上げの後、荒壁・裏壁、屋根葺きなど、土を塗りつける作業が続きました。この土壁は、寒い時期に付けると、凍ってしまうことがあるので、寒くなる前にしてしまいたいのです。そのためには棟上げは11月半ばくらいまでにしたいということになります。

また、春に着工する場合でも、梅雨が本格化する6月末には、土をさわる仕事を終わっておきたいので、5月初旬までに棟上げをしたかったわけです。

どの業界でも、”にっぱち”といって、2月と8月は割と暇な時期だといわれますが、建築業界でもそれがあてはまりました。

いまでは、土壁を付けることはほとんどなくなり、屋根にも土をほとんどのせませんので、工期も早くなり、着工の時期も季節感がなくなってしまいました。

とはいえ、某大手不動産会社が、秋のフレッシュフェアーと宣伝しているように、業界が営業に力を入れている時期には違いありません。

当社もどういうわけか、今年は11月に着工する現場が集中してしまいました。着工前には、実施設計~各申請手続、詳細仕様の打合せなど、とても重要な作業を行います。ちょうど現場がひと段落したので、ここは集中して、準備を進めようと思います。