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健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」

エアコンの水漏れ

エアコンから水漏れしたという経験はありませんか?実は先週うちの家で起こってしまいました。

水漏れが起こると、エアコンの下の壁や床がびしょびしょになって、シミができたりします。2階でで起こった場合は厄介で、1階の天井裏に水がたまり、さらに1階の壁や床にまで被害は及びます。うちの場合も2階のエアコンから水漏れが起こりましたが、水が1階に達するまで気が付かず、えらいことになってしまいました。

こんなことにならないために、ちょっと勉強しておきましょう。

 

エアコンの中には銀色のヒダヒダのついた部品がありますが、これが熱交換器です。この中に冷媒が入っていて、冷房時にはキンキンに冷え、このヒダヒダの周りには結露が起こり、空気を冷やすと同時に、空気中の水蒸気を取り出すことができます。これが冷房・除湿の仕組みです。

この結露した水は、ドレンパンという受け皿にたまり、そこからドレンホースを通って外に排出されます。エアコンを運転していると、屋外に出たホースから水がぽたぽた落ちているやつです。

エアコンの水漏れは、ほとんどがこのドレンホースのつまりが原因なんです。

エアコン本体が吸い込んだ埃(フィルターだけでとり切れない)は先程のヒダヒダに部品に付着したり、ドレンパンにたまります。それが、水と一緒にホースから排出されます。壁掛けのエアコンで、すぐ後ろに室外機があるような場合だと、ドレンホースの長さが短いので、詰まる心配はほとんどありませんが、天井に埋め込むタイプであったり、ドレンホースが長く配管されているような場合は注意が必要です。ドレンを流れる水はチョロチョロ程度なので、ホースの中に埃がたまることがあります。湿った埃にはカビが生えてその嵩を増したり、ホースにこびりついたりして、流れを悪くします。この状態を放置すると、しまいには詰まってしまい、室内機のドレンパンがあふれて、本体から水がぽたぽたと落ちてきます。

 

うちはエアコンクリーニングをしてもらってるから大丈夫だと思った方、あきませんよ!

クリーニング業者さんが掃除をするのは、エアコン本体だけです。フィルターや熱交換器部分にも水をかけて、埃やカビを取り除いてくれるので、本体はきれいになります。本体にビニールをかぶせて、汚れた水をバケツに集めて受けているので、落とした埃やカビはすべて回収していってくれるかのように思いますが、実はそうではありません。洗い流した水は、ドレンパンの方にも流れていきますので、落とした埃やカビはドレンホースに流れていきます。にもかかわらず、このホースの掃除はしてくれないのです。

実際に、うちで水漏れを起こしたエアコンも、1か月ほど前にクリーニングをしてもらったものです。

 

ではどうすればよいのでしょうか。

ドレンホースの掃除は、ドレンホースクリーナーという道具を使えば、驚くほど簡単です。

これが、ドレンホースクリーナーというもので、大きな注射器をイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。

ドレンホースの先に、この大きな注射器を取り付けて、取手を引っ張ることで、たまっている水と一緒に埃を吸い出します。

2~3回シュパシュパとやれば終わりです。

 

埃がたまったままシーズンオフを迎えると、乾燥して取れにくくなってしまう可能性もあります。夏の終わりにやっておけば、来シーズンも安心です。いつも頼んでいるクリーニング業者さんがあれば、ドレンホースも掃除してくれるように頼んでみるのもよいと思います。