現場情報
icas設置完了
icasアダプターから、室内に配線をつなぎ、メーターを取付ました。
これで、工事は完了です。
メーターは
-1.618Vを指しています。
これは、メーター下部に取り付けている当初電位差を発生させるための乾電池の電圧です。
電池の消耗すると電圧が小さくなりますので、電圧が1V以下になると、電池を取替ます。
通常は、1カ月くらいで交換し、それを数回行えば、もともとの地磁気が改善され、電池交換の頻度が少なくなり、最終的には交換しなくてよくなります。もともと地勢の良いところでは、電池を1度も交換しなくてよいこともあります。
目に見えない磁場の働きですが、このようにメーターをつけるとよくわかります。
ところで、今回はヘルスコートを塗った上から、しっくいをこて塗りしました。
仕上げの左官職人のこてさばき一つで、同じ材料でも下のように全く違うテクスチュアになりました。
左がこてを引きずってランダムに荒らしたもの、右は、こてむらを抑えておとなしい仕上げにしたもの。
職人技ってすごいんです。
気密測定実施
当社では全棟気密測定を行います。計画換気を確実に行うためには、高い気密性能が不可欠だからです。
世間では、「気密性を低くすれば24時間換気がなくても大丈夫だ」なんていう人もたくさんいます。建築関係に従事する人でも、そんなふうに思っているかたはおられます。
気密性能は、住宅全体の断熱性能にも大きな影響を及ぼします。すなわち、住み心地を決めるのは気密性能だともいえます。
こちらのお宅は、断熱材ではなく、高遮熱シートを用いた工法です。実験データによると、厚さ4mmの遮熱シートで40mmのウレタンフォームと同等の断熱性能を発揮します。実際に今までいくつもの住宅を遮熱シートを用いた工法で建設していますが、ウレタンを用いた場合と比べても、断熱性能に遜色はありません。ただし、ウレタンパネルに比べて、気密工事やりにくいという欠点があります。というのも、シートのジョイントにテープを張る際、パネルのようにキッチリと張ることができないからです。それでも、手なれた大工さんは、キッチリと隙間のないように施工し、合格点に達していました。
持つべきは、よい職人です。
地勢の良いところ
地球は大きな磁石のようなものですので、磁場を持っています。一般に穴を掘ると、穴の底と地表面にわずかな電位差が生じます。この電位差を利用して、電流を流すというのがICAS(アイキャス)の仕組みです。
今回ICASアダプターを設置する穴で、電位差を測定したのがご覧の写真です。
-42.8mVの電位差があります。
こちらのお宅は山のてっぺんに近いところを造成した宅地で、いわゆる地勢の良いところです。
地勢のよくないところだと、この電位差がプラスになってしまうところもあります。
地下にさまざまなものを埋設したり土壌を汚染したり、地上には窮屈に構造物をこしらえ、さらにコンクリートやアスファルトで覆いかぶせてしまうと、地面は本来の力を失い、劣性地となってしまうのだそうです。
方位磁石がちゃんと北を指さないところは結構ありますよ。磁場が狂っているということでしょうね。
ICASシステムでは、最初に強制的に弱い電流を送ってやることで、劣性地を改善することもできるといわれています。
植え木の育ちが良くなったりします。
大改造・・・1次工事が完了
道路の拡幅に伴い、長年たっていた自転車店の店舗を解体、奥にあった住まいをリフォームしました。
住まいの方も、一部道路にかかるので建替えも検討されましたが、しっかりとした骨組みの木造家屋で築30年しかたっていないので、びくともしていません。それになんと言っても、思い出がいっぱい詰まった家ですから、再利用できるものなら使いたいというご希望でした。
玄関の位置を移動し、狭かった水回りは少しだけ増築しました。あとは、客間として使っていた部屋を居間に使ったり、洗濯干し場をつくったりと、使い勝手を考慮して改修しました。2階にも4室ある大きな家ですが、今は一人住まい。それでも娘さんがお孫さんを連れて泊られることもあるし、将来住んでくれるかも知れないので、キッチリ直したいとのお申し出もあり、内外とも全面改修となりました。
荷物もたくさんあるのであまり写真は撮っていませんが、少しだけご紹介します。
新しくなった玄関。
以前は店の奥にあって、家の割にずいぶんと狭かったので、この機会に広くしました。
いいものを使ってほしいとの要望もあり、床材を何にするか悩みましたが、昔からよく使われていた松のフローリングを使いました。それに合わせて、框・式台も無垢材でそろえました。
最近ではなかなか手に入りにくい材料ですが、あちこち探して手配しました。ハードクリアオイルを塗り込むと、木目がたって美しくなりました。使い込むうちに、松自信が持つ油で、なんとも言えない深みのある通夜が出てくることでしょう。
ちなみに、壁は織物クロスを張っていますが、これかなり上等です。
2階はほとんどさわらなかったのですが、左手に見える窓を大きくし、物干しバルコニーをつくりました。
カーテン・壁紙・じゅうたんも、かなりいいものを選んでいただきました。
ウチはよく織物クロスを使いますが、あまり上等のものではなく、シンプルでリーズナブルなものがほとんどです。たまに高級品を使ってみると、やっぱり違うな~と感じました。
大規模な改修だったので、お客様はしばらく仮住まいをしていただいていました。本日大安吉日でお引越です。
この後、流しそうめんをしている傍らで、引越作業ということになりそうです。
ところで、このお家30年前に建てられたのですが、たまたま今回現場に入ってもらおうと声をかけた大工さん本人が、20代の時に建てた家だったのです。私はこの仕事をして23年目ですから、そのことは知りませんでしたが、”縁”があったのでしょうね。お客様もたいそう喜んでくださいました。お客様自身が長年商売をしておられたので、地元の業者さんもお知り合いが多く、当社の協力業者さんもみんな顔見知りでした。現場はいつも和やかで、楽しく仕事をさせていただきました。
こういう地域密着の仕事をしていると、一つの現場が地域を活気づけているような気さえします。大げさに言えば、現場がまちおこし事業のようなものです。当社の掲げる理想にかなった仕事だなとつくずく感じます。
1カ月点検
1月末にお引越されたお宅へ、少し遅れた1カ月点検に伺いました。
点検では建具のそりなどがありましたが、素材の特性をご説明し、簡単な調整をさせていただきました。
1カ月間の住み心地をお訪ねしたところ、「本当に”快適”の一言です」とのお答えをいただき、とてもうれしく思いました。
調子に乗って、「電気代はどれくらいですか」とお訪ねしたところ、1万6千円くらいとのこと。
35坪程のお宅を全館暖房(お部屋の温度は20℃くらいでした)して、この電気代なら納得でしょう。
オール電化の場合、暖房をどうするかが、住み心地の上でもランニングコストの上でも重要です。
こちらは、蓄熱暖房機暖吉くんを採用したので、電気代を気にすることなく、あたたかく過ごしていただいているようです。
また、暖吉くんは輻射暖房なので、エアコンなどに比べ温度分離が起こりにくいので、1階から2階まで快適な温度です。そして、新築時にプレゼントさせていただいた加湿器を、欠かさず運転していただくことで、体感温度もグッと上がったそうです。
さらに、昼間ほとんど電気を使わないことから、太陽光発電による売電が結構あるようで、この季節にして1万円くらい電気料金から差し引かれているようです。買い取り価格が高くなった恩恵でしょう。
ヘルスコート塗り
久々にICASの工事をしています。
お子さんの成長に合わせて、広い子供部屋を2つに分ける工事をするついでに、アレルギーをお持ちのご家族のために、ICASを導入することになりました。
リフォームの場合、既存のクロスをはがしてヘルスコートを塗ることもありますが、なかなかうまくめくれずに苦労することが多いので、今回はクロスの上から施工する方法をとりました。
クロスの上から、特別に用意したシーラーを塗り、よく乾燥してからヘルスコートを塗ります。
あいかわらず、強烈なにおいです。ペンキ屋さんは厳重にマスクをして施工しています。家の方にはしばらく屋外へ避難していただきました。
ICASアダプターを接続する場合、ヘルスコートは3回塗りますので、明日日曜日を挟んで、月・火であと2回塗ります。
ご辛抱ください。
完成写真
生駒市で全面リフォームをしたお宅の写真です。
アップするのが遅くなりました。
こちらは築30年の古家を購入され、ビフォーアフターなみの大改修をさせていただきました。
もともと、しっかりとした設計監理のもと建てられた建物のようで、30年前にもかかわらずきっちり図面も残っていました。それをもとに現在の耐震基準に照らしてチェックしたところ、基準を満たしていましたので、特に耐震改修をすることなく、既存の耐力壁を温存しつつ間取りを変更するプランを提案させていただきました。
お客様はそよかぜの家の性能についても、魅力を感じていただいていましたが、リフォームで高気密・高断熱化することは、かなりコストのかかることでしたので、今回は比較的少ないコストで高い効果を上げられる、窓の断熱化だけで辛抱してもらいました。その分内装にしっかりと予算を割り当て、自然素材をふんだんに使い、薪ストーブやロートアイアンなどのアイテムも導入し、ナチュラルテイストなお宅へと生まれ変わりました。
こちらのキッチンは現場造作でつくりました。奥様の細かなご希望を反映してできた自信作です。
写真では、一部の部屋しかご紹介していませんが、新築と思うほどの変貌ぶりです。
完成写真-京都K邸
着工直前にお生まれになった赤ちゃんもふくめ、親子4人が暮らす家です。
外装のコストは抑えめにして、内装は自然素材を存分に使いました。
太陽光発電設備も備えたオール電化住宅。暖房が苦手なオール電化住宅でも、気がねなく全館暖房が行えるように、蓄熱暖房機も備え付けました。
引越後、ものすごく寒い日が続いたのですが、驚くことにほとんどこの蓄熱暖房機だけで過ごせたといいます。
リビングダイニングと続きの小上がりの畳スペースは、赤ちゃんがはいはいできるように、今は掘りごたつはしまってあります。
テーブルが畳の下にしまえるような仕掛けにしています。畳下は収納スペースとしても使えるようにしています。
吹抜けを通して光が降り注ぐ、すっごく明るい家です。
ちなみに、こちらのお宅は、平成22年度木のいえ整備促進事業の補助金100万円を受けています。
そよかぜの家なら、長期優良住宅の省エネ性能をクリアします。間取りにもよりますが、今回は無垢の木材だけで耐震性能もクリアすることができました。言葉だけの”長期”ではなく、本当に長い間にわたって安心して暮らせる家づくりをするには、制度基準だけに振り回されず、キッチリとした技術に裏付けられた信念が必要だと私は考えています。
浴槽が割れた!?
ユニットバスの浴槽が割れました。そんなことがあるんですね。
写真ではわかりにくいですが、Y字を左に寝かせた形でヒビが見えるでしょうか?
お客様によると、お風呂に使っていたら急にバリバリッて割れてきて、あわててお湯を抜かれたのだそうです。
幸い、床下への水漏れはほとんどなかったのですが、こんなことがあるのですね。
メーカーのメンテナンスに依頼したところ、翌日に来て応急処置をしてくれましたが、浴槽を取替ないといけないとのことでした。
築13年でしたが、交渉の結果メーカー側が費用を負担してくれることになりました。
お客様が特に体が大きいとかいうことはありませんし、お風呂の中で暴れたということもありませんので、念のため。
メンテナンスの方に聞いたところ、その方は10年あまり仕事をしていて2回目だといっておられました。
古民家の天井裏
この写真の建物は大正初期に建てられたものです。
小屋組は母屋や束もすべて丸太です。
珍しいのは、天井の吊り木に割竹が使われているところ。当時は割材(四角に挽いた材料)が流通していなかったでしょうから、このように用いられていたようです。
それから右の方に3本ちょっと色の白い角材が見えますが、これは吊り束です。
両脇の二本の角材が梁の丸太に留め付けられていて、この二本の間に貫を渡しています。束本体は、この貫にぶら下がった状態になっています。
丸太の梁はそれ自身が曲ることもありますし、屋根の荷重によって下がることもあります。そんな時、この貫の上のくさびを打ち込んだりゆるめたりして、鴨居の高さが調整できます。
これぞ先人の知恵。
完成内覧会
1月16日日曜日、木津川市木津町にて完成現場の内覧会を行います。
主な仕様は次の通り
◎長期優良住宅仕様(助成金が100万円出ます)
<外装>
屋根:ガルバリウム鋼板葺き
外壁:防火サイディング張
<内装>
床:杉ムクフローリング、タイル 他
壁:しっくり塗り 他
<みどころ>
建物の真ん中にあるLDKが大きな吹抜けになており、南面から暖かな光が降り注ぎます。そよかぜの家の高い断熱性気密性と計画換気により、コストを抑えた全館空調が実現します。
リビング奥には小上がりの畳スペースがあり、掘りごたつや収納家具が造り付てあります。特に掘りごたつは用途に応じてレイアウトが変えられる力作です。
4人家族が暮らす34坪の小住宅ですが、開放的な間取りなので広々です。
当日はまだ暖房の運転はできませんが、暖かさは実感できるはず。
ちなみに、今回はオール電化住宅です。暖房は、蓄熱式暖房を使います。太陽光発電システムも取り付けています。
見どころいっぱいですが、チャンスは1日だけ。ご予約の方のみ私がご案内します。
関心がある方は今すぐメールを!!
杉の野地板
屋根の野地板に杉の五分板を使いました。
五分板とは、厚みが五分すなわち15mmの板で、畳下地などによく使います。
かつては、野地板には小幅板といって、製材ででてくる”コワ”を使うのが一般的でした。
丸い原木を四角に製材すると、皮の丸みのついた部分が残ってきます。これをコワといい、丸みが混じった小幅板などに使っていたのです。今でも当社では、外壁のラス下地などに小幅板をつかいますが、丸みのついたものはあまり混じってこなくなりました。
最近では構造用合板を野地板に使うのが一般的で、当社でもそうすることが多くなっているのですが、今回は特にお客さまからの要望で、杉板を使いました。
余談ですが、屋根面の水平剛性を構造計算時に算定しますが、構造用合板を張った屋根は剛性が認められますが、杉板だと認められません。床のフローリングも同じです。つまり、合板をはった方が強いということになってしまうのです。これってどうなの??
水漏れ
知り合いの紹介でこんな相談を受けました。
「基礎にひび割れが入っていて気になる。ひび割れから水がしみ出てくる」とのこと。
3年ほど前に分譲を購入されたのですが、当時販売していた会社はすでになくなっていて、どこに相談してよいかわからず、私の知り合いにどこか知らないかということになったようです。
さっそく現場を見に行ってみると、
こんな状態。
これはベタ基礎のうち継部分から水がしみ出たものであることは一目瞭然です。おそらく床下一面に水がたまっているはずです。
ではどうして床下に水がたまったのかということになります。
まず考えられるのは給水・給湯からの漏水。この場合、わずかずつでも常時水道メーターが動いているはず・・・
メータをみると全く動いている様子がない。
では排水か?2階の水回りの位置をチェック。同時に一階の天井に濡れはないかチェック。いずれも大丈夫。そもそも排水だと臭いもあるはずだが、臭いはない。
これは床下にもぐってみるしかないな、ということになりましたが、点検口などがないので、で直すことに。
日をあらためて、点検口を設置するために大工さんを、床下の配管をチェックするために水道屋さんを連れて、お伺いしました。
怪しいとにらんだトイレの横に押入れがあったので、そこの床に点検口をつくりました。
すると、ご覧の通り、プール状態。5cmくらい水がたまっていました。
水道工はさすがに目ざとく漏水個所をトイレの給水管に違いないと予測しました。わずかな水漏れの音を聞き分けたそうです。
原因は推測できたものの、水を抜かないとどうしようもないということで、
影響の少なそうなところを選んで、基礎に穴をあけ、水を排出することにしました。
写真のように、トクトクと水は流れてきますが、床下一面にたまった水の量は半端ではありません。水位は一向に下がりません。
仕方なく、強硬突破!
勇敢な水道工は、カッパに身を包み、探検隊のように水にぬれながら、床下の奥にもぐっていってくれました。
これはトイレ床下の土台。びっしょり濡れてしまっています。
この土台の真上に部分で、給水の立上り管から水が漏れていたようです。
床下で、立上り管を切断し、あらためて床給水の配管をして完了。
基礎に開けた穴は、水がすっかり抜けてからふさぎに行きました。
ところで、今回は水が漏れていたにもかかわらず、水道メーターは全く動いていませんでした。水道料金も特に高くはありませんでした。
水漏れの量が、ごくわずかであったために、水漏れに気付かなかったということになります。
それでも、数年をかけて床下一面にたまった水は、おそらく2tくらいでしょう。洩れでた分を合わせると、もっとたくさんの水道代を余分に払っていたことになります。
それでも建物に影響が及ぶ前に見つかってよかったですね。
築120余年の古民家改修
明治20年の建物だそうですから123年になるのでしょうか。そんなお宅の改修を承りました。
内容は床暖房をつけるだけなのですが、床材にこだわってみました。
廻りの木材の古色と合わせるため、無垢材でよいものはないかといろいろ探した結果、ブラウンアッシュのフローリングを採用しました。床暖房用に高温乾燥を施した材料で、ちょっと扱いにくかったのですが、仕上がりは上々です。
古材ともマッチして違和感はありません。
実は、床を直すにあたって、溝が擦り減っていた敷居を取替ました。
壁もついでに塗ろうかということになったので、それなら垂れさがってしまっている鴨居も直しましょうということになりました。
というわけで、やっぱり工事は増えていくのですが、とりかえた鴨居や敷居も古色に合わせて塗装しましたので、ご覧のような仕上がりです。
ガス温水床暖房を仕込んであるので、快適であること間違いなし。