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現場情報

大改造の完成

きのうは、生駒でこの夏に工事をさせていただいたお宅へ、ストーブの火入れをしに行きました。

こちらのお宅は、築30年の中古住宅を購入され、まさにテレビの「劇的大改造・・・」ばりの大改造を行いました。

もともとキッチリと設計監理して建てられたお宅だったようで、図面も残っていましたから、耐震診断を行ったうえで大改造に耐えられるとの判断をして設計させていただきました。

重要な耐力壁をはずすことなく、間取りを大胆に変更し、さらに必要な補強を加えました。

お客様は、そよかぜの家が得意とする開放的な間取りをお望みでしたが、中古物件のため断熱性能に不安があり、設計段階でいろいろと悩んだあげく、断熱内窓を全室に取り付けることにしました。生駒は寒いところなので、冬がどうしても心配だったのですが、薪ストーブを導入することにしていたので、思い切りやることにしました。

薪ストーブの暖房能力はほんとうに強力なので、一台で家全体を十分に暖めてくれます。さらに、タイル張りのキッチンに床暖房を備えたので、タイマーを使えば朝起きた時から寒くありません。まさに至れるつくせりという感じです。

と語り始めるときりがないのですが、火入れ式の写真をアップします。

今回は、いつもお世話になっている京阪エンジニアリングさんの富永さんのご説明を受けながらの火入れです。

ご主人が薪ストーブに命を吹き込みます。

1ヶ月前にお兄ちゃんとなったご長男も興味津津。

よく見ると、いつも元気なモモちゃんは半袖です。

命を与えられた薪ストーブの脇に、この日宮参りを終えたばかりの赤ちゃんが。この子とストーブは同い年ということになります。

ストーブは大切に使えば20~30年以上も使うことができます。この家と共に、ご家族の思い出を刻んでいくことになります。

工事は8月に終わっていましたが、ストーブの火入れがすんで、ようやく完成を迎えました。


片流れ屋根の棟換気

片流れ屋根ということは、棟はないのですが、片流れ用の棟換気というものがあります。

軒先換気というべきところなのでしょうが、軒裏の換気口と区別するためにこのような言い方をしているのでしょうか。

棟換気というやり方はそれほど昔からあるわけではなく、最近になってその弊害(?)もわかってきました。

屋根裏の温かい空気を、一番高い棟の部分で抜くことになるので、非常に換気効率がよく、かなりの勢いで熱気が放出されます。反面、出ていく分の空気をどこかから吸い込まないといけないのですが、工法によっては、軒裏の換気口から入ることになります。そうすると、この軒裏換気口から、かなりの勢いで空気を吸い込むことになります。

たとえば真夏の夕方、屋根裏の空気は日中に暖められているので、棟換気が暖かい空気をドンドン放出していますので、軒裏換気口はかなりの勢いで空気を引き込んでいます。こんなときに激しい夕立があったらどうでしょう。強い風で軒裏にまで雨が巻き上げられますが、その巻き上げられた雨を、軒裏換気口から吸い込んでしまうことがあるのです。

こうして軒裏から雨が漏れるという事態が起こってしまいます。

棟換気がない場合でも、あり得ますが、より起こりやすくなるといえます。

そよかぜの家の場合、外張り断熱で外壁通気工法をとっているので、土台の水切りの隙間から棟まで空気層が続いてます。軒裏換気口がなくても、棟換気は機能を発揮してくれるので、あえて危険を冒さず、軒裏換気口をつけないこともあります。

今回は、片流れなので、吸い込む力がより強くなると考えられるので、軒裏換気口はつけませんでした。

高い方の軒裏で、排出口として軒裏につけることも考えたのですが、万が一の雨漏りの危険を考え、”片流れ用棟換気”というものを採用しました。

ご覧のような断面で、小口はカバーでふさぎます。

これで出来上がり。


プチリフォーム

ご近所でプチリフォームをさせていただきました。

ちょうど広角カメラを買ったので、ためしに撮ってみましたが、撮り慣れていないせいもあって、帰ってから見てみると、こんなに歪んでました。色合いも良くありませんね。子供たちがWiiをやっている最中だったので、止めるのもかわいそうだからそのままとったらこうなりました。まあご辛抱ください。

地デジ対応のテレビに買い替えされるおり、既存の造り付テレビボードでは入らなくなるということで相談があり、工事をさせていただきました。

ご覧のようなローボードをつくりつけたのですが、天板にはナラの横はぎ板を、その他は集成材を使いました。

シックな色目で艶消しの塗装をお好みでしたので、リボスのオイルフィニッシュとしました。

壁はちょっとおしゃれなモザイクタイルを張りました。上部にウォールウォッシャーを配しているので、照明をあてると陰翳が出てきれいです。

テレビ本体は壁掛けにし、壁の中を配線が通って、ローボードの後ろに出ます。ローボードには、もともとあったステレオを納め、テレビの音をステレオのスピーカーで鳴らせるようにつなぎました。

新しいローボードに合わせて、アジアンテイストのカゴを買ってきてくださったので、いい感じに納まっています。


薪ストーブの火入れ式

今年ストーブを設置したお宅では、待ち遠しい冬なのですが、シーズンインに先立って、ストーブの火入れ式を行います。

昨日は、左京区のお宅に伺いました。

平日ということもあり、夜8時ごろからになってしまったのですが、子供たちも起きて待っていてくれました。

京阪エンジニアリングの川上社長も子供たちの鋭い質問攻めに、ややタジタジでした。

無事に火がついて、炎の美しさに見とれる、ご主人と川上社長、それにご長男。

どういうわけか、火に興味を持つのは男の子です。

グッと照明を落としてみました。

炎のゆらぎ

動画も撮ってみました。

はじめての動画アップです。映るかな??

※オンラインで動画が見れないときは、右クリックして”対象をファイルに保存”してからご覧ください。

リユース

以前にご紹介した、レトロな窓。

実は再利用しようとしたものの、うまく寸法が合わず、断念しました。

せめてパーツだけでもということで、真鍮パーツを磨いて再利用しました。

結構いけてます。

サヤ管工法の排水

長期優良住宅では、維持管理がしやすいように、給排水などの配管を基礎に埋め込む場合は、サヤ管工法を用います。

サヤ管というのは、実際に使うパイプが刀のサヤのように抜き差しできるように埋め込んでおく、少し太めのパイプです。

ベタ基礎の場合は、基礎のコンクリート打設にあたって、このサヤ管を打ちこむことになります。

実際の現場では、基礎の配筋が結構密集していますので、これを弱めないように位置を決めなければいけません。

ベタ基礎の場合でも、立上り部分を梁とみなして配筋の設計をしているので、梁の主筋にあたる上端筋と下端筋は切ってはいけません。スラブ筋は、やむを得ず切ることになりますが、こちらは必要に応じて補強をします。

こちらの現場では、北側に水回りの配管を集約していますので、北面の基礎にいくつもサヤ管が入ります。


新作

2つの玄関が並ぶ正面

玄関庇を兼ねた大きなバルコニー

屋根を棟違いにして、ハイサイドライトをつけた子供部屋

南側は隣の家とくっついてしまうので、西面が一番採光の良い方向となります

LDKに続けてウッドデッキのサービスヤード

その庇を兼ねた持ち出しバルコニー


建ぺい率60%+角地緩和=70%の条件の土地に、69.ウン%の計画をしました。

1・2階で二世帯の住み分けとなるプランですが、実質的には4世帯が居住する可能性も含めた計画ですので、なかなか動線の整理が難しく、おのずとプランのバリエーションも絞られてしまいました。結果としては、プランが早く決まりました。

どうしても個室の数が必要なので、明るく開放的とまではいきませんが、2方向の道路に対して採光がとれるので、敷地を目いっぱい使ってもなんとか採光・通風は確保できます。

特に2階は、大きなバルコニーに面してLDKを設け、十分な採光が確保できました。

シンプルな外観ながら、実は細かな工夫がいろいろあります。

地盤改良

最近では地盤調査を当たり前のようにするようになりました。

何十年も前から建物が建っていて、その建物が不同沈下などを起こしていなければ、安定した地盤であると推定できますが、今回は更地になってから購入した土地なので、それを見ることはできませんでした。

けれども、このあたりは、旧街道沿いにあたり、それこそ奈良・平安時代から建物が建っていたかもしれないようなところである上、近隣の建物を見る限り、特に損傷のあるようなものはありません。そのあたりから考えて、おそらく改良はしなくてよいだろうと、タカをくくっていたのですが・・・

いざ調査をしてみると、軟弱な層が点在しており、柱状改良をするよう解析結果が出ました。

こうなると改良しておく方が安心です。

オーガーで掘ったときに、丸い石がたくさん出てきました。やはり木津川の氾濫が繰り返された土地だというのがわかります。

写真は、湿式柱状改良を終えたところ。

基礎の外周部は根入れが深いので、杭頭も低くなります。

模型の撮影

今回の模型は、模型屋さんにつくってもらいました。

いつもは自作するので、窓や天井などの高さ関係はバッチリリアルにつくりますが、人に頼むと詳細を読み切ってもらえないことも多いので、少々不安でしたが、ご覧の仕上がり。

内観パースもみてもらったので、内部もリアルに作ってくれました。

こんな細かい細工は、私にはできません。さすがはプロです。

ちょっと立て込んでたのでお願いしましたが、値段もスペシャルだったので大満足です。

お客様にも喜んでいいただけました。

ロフトは子供たちだけの秘密基地のようでした

先日引渡をしたお宅に点検に伺いました。

特に不具合もなく早々に点検を終えたところ、子供たちがいろいろと新しい家について自慢をしてくれました。

なかでも一押しは、このプラレール。

トンネルやスロープをつくってあります。

実はこれ、ロフト(屋根裏部屋)につくってあります。

ロフトなら、プラレールを広げたまんまにしておいても、お母さんに叱られることはありませんから、いつでも遊ぶことができます。

写真には写っていませんが、この横には、お姉ちゃんと妹さんがつくったお人形さんの家がありました。

そうなんです。真夏の屋根裏部屋で遊べるなんて、すごいと思いませんか!

さすがに真夏の日中のロフトは・・・と思うのですが、ご覧の通り、子供たちは平気で遊んでいるようです。

実は、ここのお宅は、2階ホール部分をファミリールームにし、その上にロフトを設けているのですが、ファミリールームの高いところにエアコンをつけているので、ロフトにもエアコンの冷気が多少は届いてくれます。

さらにこのエアコンの風は、吹抜けのシーリングファンの活躍もあって、家全体に行きわたります。

昨日のような暑い日の日中でも、エアコン一台で過ごしておられました。

そう、性能だけでなくそれを生かすデザインが重要なんです。

これが「健康住宅そよかぜの家」です。(ちょっと自慢です)

室内物干し

換気扇の横の何やら不思議なものは・・・

見えるかな?ビローンと伸びて、物干し用のワイヤーが登場!

室内干しに大活躍間違いなし。

力作のポストが完成

銅板でつくったポスト

ロートアイアンの門柱(というのかな?)に、インタホンとポストをつけました。

木の枝に、インタホンとポストがぶら下がっているようなイメージです。

このポストに構想2カ月制作1カ月かかりました。

まさに力作です。

エアコン室外機の風

このところ猛暑日が続いています。

なんだか35℃くらいは当たり前という状況になってきました。

この”気温”というのは、昔、百葉箱というのがあったのを覚えておられるでしょうが、百葉箱の中にある温度計の温度です。つまり、風通しの良い日陰の家の中の温度ということです。

風通しの良い家はエアコンが要らないなんて言いますが、風通しの良い家であれば、気温37℃の日は、室内が37℃ということになります。

そよかぜの家は、その名の通り、家の中の風通しにも配慮した設計を行いますが、機械換気を計画通りに動かすためには、窓を閉めて気密性を高めた状態が最適です。つまり、窓を閉めている方が換気は確実に行われているということです。

真夏の日中は、いくら風通しを良くしても、外が暑いんだから暑くなるばかりです。むしろ、断熱性の高い家は、窓をピッチリと閉めている方が涼しいのです。

尖山ショールーム(自宅)では、24時間1~2台のエアコンが運転していますが、1か月の電気代は真夏のピーク時で2万円あまりです。断熱性・気密性が高いので、家中の温度が27~8℃に保たれます。

しかし、このところの猛暑のなかでは、寝室や子供部屋のエアコンも運転しないと足りません。

この暑さがいつまで続くのかと思っていたら、明日あたり恵みの雨が来そうです。

少し雨が降ると、まわりの土地全体を冷やしてくれるような気がします。自然の力は偉大です。

ところで、エアコンの室外機の風が、お隣の窓に向いているので気になるということがよくあります。

そんなときの秘密兵器があります。

写真のカバーのようなものが、上吹き出しガイドと呼ばれるものです。

これをつければ排気が上向きになるので、お隣にご迷惑はかかりません。

薪小屋

薪小屋という程のものではありませんが、廃材利用で薪置き台をつくりました。

さっそく、廃材を40cmにカットしておいてあります。

工事が終わるころにはいっぱいになりそうです。

長期優良住宅の基礎配筋

長期優良住宅といっても、そよかぜの家で通常建てているしようとさほど変わるものではありませんが、構造面で少し違いが出る場合があります。

以前に水平構面のお話をしましたが、今回は基礎の話です。

木造で住宅を新築する場合、今やほとんどがベタ基礎です。

そよかぜの家では、ある程度仕様を統一して、配筋・スラブ厚などを決定していました。

今回、長期優良住宅の設計にあたり、「木造住宅のための構造の安定に関する基準に基づく横架材及び基礎のスパン表」というガイドラインに沿って、配筋の見直しを行いました。

この○○○スパン表なるものは、1件ごとに構造計算するのは大変なので、やや過剰にはなっても不足はしないよというような仕様になっています。

配筋についていえば、建物の隅角部に耐力壁が来る場合の補強などが、加わります。

ご覧の写真は、昨日配筋検査を終えた現場です。

この現場は、1階の部屋がかなり広く、間仕切りも少ないので、基礎スラブのスパンが大きく、間仕切りの開口部のスパンも大きくなります。

スパン表が安全側に見ているのに加え、現場での施工性を考慮し配筋を単純化する際にまたまた安全側に設計しますから、ご覧の通り、鉄筋だらけです。

鉄筋の値段が安いとはいえ、重量にすると通常の2~3割増しくらいにはなっています。

床下のグラスウール

30年くらい前の建物の改造をすると、床下にグラスウールが入っていることがよくあります。

私が結露のお話をするときには、必ず夏場の床下の結露についてもご説明するのですが、現場を見れば一目瞭然です。

事前の調査では、キッチンの床下点検口から床下を覗いたのですが、カビ臭いにおいもなく、カラッとしていたので(グラスウールも)、おそらく大丈夫だろうという推測のもと、既存の床をできるだけ利用するような内容で設計しました。

ところが、いざ床をめくってみると、シロアリの被害がありました。玄関土間の近くだったので、土から上がったものかとも思われましたが、念のため、床をめくらない予定の部分も点検しました。

通気口が小さかったので、通れるようにはつって中に入ると、なんと、めっちゃカビ臭いじゃないですか!

さらに見ると、床下のグラスウールは、水が滴るほどびちょびちょですし、断熱受・大引・根太が白アリに食われてなくなっていました!!

床板は後から張り増して3重張りになっていたので、上を歩いても全く傷んだ感じがしませんでした。

さっそく、3重にも張られた床をすべてはがし、シロアリに食われた材を取り除きました。

さいわい、シロアリの被害は、通気が悪かった一部分だけで納まっていて、土台は全く被害を受けていませんでしたので、十分修復可能でした。

通気が悪かったため、グラスウールが湿気のたまり場になっていたのでしょうね。こわいこわい・・・


最近の建物は、ベタ基礎がほとんどですから、これほどまでに湿気る事はないでしょうが、やはり、繊維系の断熱材は結露対策という意味では、難点があると私は思います。特に床下への使用はすべきではないでしょう。


木のいえ整備促進助成金

長期優良住宅の認定を受け、住宅履歴情報を整備し、建築中の現場を公開するという条件で、最高100万円の助成金が受けられる制度が、「木のいえ整備促進事業」です。

当社が設計・監理する物件で、助成決定をいただきました。

設計者の仕事というのは、いわゆる設計業務のほかにも、確認申請等の手続きをしたり、開発協議をしたりといろいろな事務手続きが含まれます。むしろ、そういった事務仕事にとられる時間の方が多いかもしれません。

今回の案件は、開発協議からスタートしたので、プランが決まった後、建物の着工まで丸3か月を要しましたが、その間、町との開発協議、確認申請の事前協議、民間の確認検査機構での確認申請、それと並行して、長期優良住宅の技術的審査、その後府の長期優良住宅認定申請、そして最後に、助成金の申請を行いました。

いろいろな制度ができるのはよいのですが、いわゆるワンストップサービスだとどれほど楽でしょうか。

梅雨の合間ではありますが・・・

梅雨まっただ中にもかかわらず、屋根の葺き替えを敢行しています。

今年は3月も4月も5月もとても雨が多かったので、屋根屋さんは梅雨だからといって休んでなんかいられません。

幸いなことに、いわゆる”親方日和”といって、雨は夜だけで昼間は持ちこたえてくれているので、意外にも毎日休まず作業ができています。

ご覧の写真はルーフィングを貼ったところ。

普段見慣れているルーフィングは、ゴム系・アスファルト系などですが、これは高分子系と呼ばれるものです。

高分子樹脂が、タッカーや釘の穴をしっかりとふさいでくれます。

オレフィン樹脂をクラフト紙ではさんであり、軽量で取り扱いも楽です。それに表面にゴムのぶつぶつがスパイクのようについていて、全然滑りません。このツブツブは、横桟を打ったときに水の抜け道をつくる効果もあります。

黒いルーフィングに比べて熱の吸収もずいぶんましです。



よみがえった梁

60年前に建てられた土蔵の梁が、ご覧のように生まれ変わりました。

圧倒的な存在感です。

真新しいしっくいの天井・壁との相性もばっちり。

素晴らしい癒しの空間が出来上がりました。

こちらはホビールームの梁。

天井に杉板・壁はしっくいで仕上げました。

ちょっと小粋なお店のような雰囲気です。

ちなみに、太陽光発電設備もついています。

ご覧のモニターでわかる通り、現在売電中です。

古いものも大切にしながら、新しいものにもチャレンジする、そよかぜの家のコンセプトを実現させた、象徴的な建物となりました。

新作

南からの外観

道路側からの外観

二階の屋根をはずしてみたところ

二階をはずしたところ


今回は太陽光発電システムを載せるので、南向きに片流れ屋根にしました。

屋根勾配に合わせて2階のパブリックスペース上にロフトをとり、広めのホールとあわせてユーティリティースペースをつくりました。ここはる気抜けを通して1階リビングともつながっており、つながりながら隠せる空間です。

将来子供たちの遊び場所になるでしょう。


そよかぜの家の特徴は、ご覧の通りのワンルームのような間取りです。

間仕切りを減らし、廊下スペースを居住スペースに取り込むことで、小さな床面積でも大きく使うことができます。

断熱・気密性能が良いからこそできることです。


ブランコ

ウッドデッキにブランコを付けました。

綿ロープを使ったので、私みたいに重たいものがのると、かなり伸びますが、それがまた良い乗り心地になります。

ハンモックも吊りたくなりますね。

太陽光パネルの設置

本日太陽光パネルの設置を行っています。

平板瓦の上に取り付けているのですが、近頃は”受瓦”という受け台一体式で瓦の形そのままの部材があって、瓦に差し替えてそれを取付ます。そして、受け瓦に取付用のレールを付け、レールにパネルを固定するという手順になります。

取付が終わると、レールが見えなくなってご覧のような状態になります。

取付をしているのは瓦職人です。これなら雨漏りの心配もありません。

ごろんぼのカビ

「ごろんぼ」という言葉は何度かご紹介していますが、松の丸太を使った梁のことです。

松といえばすべり止めのロジンなどにも加工されるマツヤニを思い浮かべます(私だけか?)

このヤニが松の強さのもとといわれています。油分が多いので、とても粘り強く、重い荷重にも耐えることができます。

松に限らず、木材は山の斜面に生えていますので、当然株(地面に近い部分)の方で曲って上に向かって伸びます。

この曲った木を人の体にたとえて、外側(斜面の下向き)を背、内側(斜面の上向き)を腹(ハラ)といいます。小屋張りなどに用いられるときは、背を上に向けると、人がお馬さんの格好をして背中に子供を乗せているのと同じで、少々重いものを載せても踏ん張ることができます。これが反対向きだと辛抱できないですよね。(あえてこう用いることもありますが今日は省略します)

私は、この強さを生かして、小屋組以外のところにもよく用います。曲った感じがデザイン的にも面白いので、化粧で使うことも良くやります。

さて、この「ごろんぼ」は前述のようにとても油分が多いため、乾燥させるのに時間がかかります。乾燥機などに入れても芯まで乾燥させることは今の技術ではできません。

また、切る時期にもよりますが、鉄砲虫が入ることも良くあります。

今回使った材料は、ムシは入っておらず、とても素直な良い材でしたが、とても油分が多く、加工するとすぐ表面にヤニが吹いてくるほどです。棟上げの後、雨が続いたこともあり、結構カビがついてしまいました。

ごろんぼにカビがつくのはよくあることで、工事中にだんだんと消えて行ってくれることが多いのですが、今回はなかなか消えてくれません。いよいよ仕上げの工程に入るので、その前にカビ取りをすることにしました。

カビとりは、アルカリの薬剤を用いてカビ菌を殺し、その後中和して完了です。

ベテランの洗屋(あらいや)さんにお願いしましたので、材を必要以上に傷めることなく、カビを落とすことができました。

出来上がりの写真は、また今度ご紹介します。



古材がよみがえりました

ごらんのとおり、立派な化粧梁として組み込まれました。

お客様にもたいそう喜んでいただけました。

完成が楽しみです。