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現場情報

数十年ぶりに水が注がれました

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こちらの水槽は石(砂岩)でできていてとても重たいんです。

その昔、道路が舗装される前、車が通るたびに埃が舞うので、ここに水をためて打ち水をしていたのだそうです。

今回壁の修理をした際に、水道の配管を復活させたので、数十年ぶりに水をためることができました。

 

けれども、復活したのもつかの間、風化の激しかった石の水槽は、強化処理を施すためにドック入りしました。

丈夫になって戻ってくるのは1カ月後です。

タイル張りの浴室

 

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お風呂のリフォームをさせていただきました。

ユニットバスはどうもいやだというお客様だったので、在来のお風呂をご提案。

タイルは細かなモザイクをお選びいただき、とてもかわいく仕上がりました。

 

仕上がりを見るとわからないのですが、こうなるまでに結構苦労をしています。

お風呂場の水掛り部分はブロックなどを立ち上がって施工するのが一般的ですが、こちらのお風呂を解体すると、ブロックの立ち上がりはなく、木質のパネルの上に防水が施してありました。その防水が十分ではなかったため、窓の下や入り口の下が腐ってしまったようです。

今からブロックを積んで柱を縮めるというとたいへん大掛かりになるので、腐った部分を取り除き下地を作り直したうえで、防水をきっちりとして仕上げました。

また、小さいスペースにタイルを張る場合は、タイルの割り付けがシビアになります。

木造の建物は、モジュールで構成されているので、サッシの寸法などもタイル寸法と合わないことが多く、なかなかバチッと割り付けできません。

今回はモザイクも2種類用いて、なんとかそれなりに収まりました。

 

 

キッチンをリフォーム

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築30年になるお宅をリフォーム。

内外装全般に改修することになったのですが、内装のメインとなるキッチンが出来上がりました。

もともと対面カウンターのキッチンでしたが、検討を重ねた結果、垂れ壁を取り払ってオープンキッチンにしました。

キッチン部分を少し広げ、大きな背面収納を付け、造り付カウンターでつないで変則コの字型にしました。

真っ白なカウンターに、真っ白なタイルが映えます。

物であふれていたキッチンでしたが、、広いカウンターと大きなキャビネットにできたので、すっきりと収まってくれるはずです。

 

 

文字の正体は・・・

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文字は解読できませんでしたが、どうやら使い終わった帳面のようでした。(呪文などではありません)

それはともかく、昔はふすまの下張などに、使用済みの紙を使っていたのですが、今回は壁の補強に使ったものと思われます。

紙の下にはご覧のような桁が隠れており、木材の動きで壁が割れないように、工夫をしていたんですね。

蚊帳(かや)を貼っている部分もありましたが、より強度のある和紙がここには使われたのでしょう。

 

ちなみに桁の下に見えるのは、木ずりと呼ばれる壁下地で、隙間を開けて木を打って、土を塗った時にはがれにくいようにしています。

今回の修理では、この部分にラス網(金網)を使って補強して塗り付けます。塗るのも土ではなく、しっくいに軽量骨材などを混ぜ、軽くて強度のある下地を作ります。

下地の状態によって補強方法を見極め、塗る材料の配合も工夫をしています。天候によっても微妙な差があり、最後は職人さんの勘がたよりです。

 

壁から文字が出てきた!?

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しっくい壁のに塗り替えをしている現場で、

「壁から文字が出てきました!」

というので、何事かと思ったら、ごらんのとおり。

壁の補強のために不要になった和紙を伏せこんでいたようです。

何が書いてあるのかは読解不能です。

気密測定

 

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本日は現場で気密測定を行いました。

一回目の測定で、c値=0.7㎝2/m2となりましたが、玄関建具の建て合わせがまだなので、ここからかなり入っていました。

建具を目張りすると、0.5まで下がりました。

 

 

 

 

構造見学会って何を見るの?

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一般の方にとって、現場を見に行ってもなんだかよくわからないんじゃないでしょうか。

せっかく構造を見に行くんだったちょっと情報を持っていった方が楽しみも増えます。

そよかぜの家の構造をみるための予習に役立つコラムをアップしました。

チェックしてみてください。

構造見学会でこれを見る

上棟式

9日金曜日に2015年最初の上棟式を行いました。

天気も最高、抜けるような青空です。

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お客様のお仕事の都合で、お昼に式を行いました。

宵組(よいぐみ)といって、前日から建て方をしていたので、当日のお昼にはだいぶ出来上がっています。

式典の後、骨組み状態のお家をご案内しました。

 

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ご家族全員お越しいただき、大工さんとご対面。

プレカットの場合、上棟時にはじめましてということも多く、今回もそうでしたが、これから完成後もずっと続く長ーいお付き合いが始まります。

 

お客様にはなかなか見ていただけない、屋根の上の写真を一枚ご紹介。

銀色に輝いているのが断熱材の表面のアルミ箔です。

こちらのお宅ではウレタンフォームの中でも特に断熱性能がよいアキレスキューワンボードを使っています。

この写真だけみると、そういうもんなんだと思われるでしょうが、実はこの断熱材の張り方にも当社ならではの工夫があるんです。

この一枚の写真の中に、いくつもの現場で改良を重ねてきたヒミツが集約されています。

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IRヒーター

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テラス席にヒーターを設置。

IRヒーターというドイツ製のものですが、少しずつ日本でも見かけるようになりました。

近赤外線の輻射熱で温めるので、音も匂いもありません。なかなか暖かいです。

お正月に何とか間に合いました。

マンションで漏水事故

 

 

以前お風呂のリフォームをさせていただいたマンションで、トイレと洗面の床が変色してきたので張り替えてほしいとの依頼がありました。

見に行ったところ、クッションフロアがまだらに変色していました。前にお風呂を入れ替えたときに、給湯配管からの水漏れがあったので、もしやと思いましたが、夏ごろから変色し始めたとのことなので、それだけ長期にわたって漏れているなら下階に影響があるだろうから、掃除で使った薬品がきつかったなどが原因かと判断し、CFを張り替える段取りをしました。

数日後、張替の職人さんと一緒に伺って、めくってみたところ、下地の合板が湿っています。そればかりか、カビが生えて黒くなっているではないですか!!

まさか!!お風呂から漏水!?あるいは配管か!?

えらいことになったと、設備屋さんを呼び出し点検をしたところ、どうやら追炊き配管からの漏水が疑われます。

日を改めて、床をめくり、配管修理をすることにしました。

床をめくって配管を取り出し、配管をカバーしている樹脂管を外してみてびっくり。

写真右上のところで、給湯管が折れているではないですか!!

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切り取ってアルミテープをはがしてまたびっくり。ご覧のとおりです。これでよくお湯が流れていたな。

 

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ともあれ、当社が施工したか所で漏れたのではなかったので、ホッとしました。

それにしても、おそらく新築時に損傷したものと思われますが、ひどい話です。

前回の漏水は、同じ追炊き配管のもう少し先の浴槽近くのピンホールでしたが、ピンホールができたのも、ここが原因だったのかもしれません。

お客様にはお気の毒なことですが、ありえないような事故です。

このマンションは大手ゼネコンの施工だそうですが、ピット部に3cm位水がたまっていたにもかかわらず、下階に漏水がなかったという点では、素晴らしい施工です。そんなスーパーゼネコンでさえ、こんなありえないようなミスを犯すのですね。

追炊き配管用の銅管はすべて抜き取り、新たに樹脂管を挿入して工事完了。

これでもう心配なし、であって欲しい・・・・。

からくり賽銭箱

何度か修理をしていたお地蔵さんの賽銭箱が、とうとう箱ごと盗まれてしまいました。

まず鍵を壊され修理、次に箱を壊されまた修理、最後は箱ごとです。

どうにかして盗まれないものをつくってくれとのご相談でしたが、どうしたものか。

金庫メーカーなどにも相談しましたが、なにせ小さなものなので、盗難対策といっても大したことはできません。それにお金もあまりかけられないし・・・

知り合いのステンレス加工屋さんや鉄工所さんにご協力いただき、なんとかできました。

はたして、ドロボウさんは開けられるだろうか・・・・


お盆休みを利用して・・・

お盆の間現場がお休みになるので、その間を利用して、新しいツールを導入しました。

いまさらかもしれませんが、タブレットを導入。

見慣れない、いかつい姿をしていますが、中身はipadmini。

iphoneとおそろいの防護カバーをつけました。

防塵防水はもちろん、1.2mからの落下にも耐えるという強靭なカバーで、現場に持ち歩くためには心強いシロモノ。

さて、何に使うのかというと・・・

このところモバイルからの通信環境もよくなったので、思い切って電子データの大半をクラウドに置くことにしました。

パソコン等で編集した内容はすぐさまクラウドデータと同期されるので、打合せに伺った先や現場でも、携帯端末を使えばいつでもどこでも、事務所にいるのと同様に必要な資料にアクセスすることができます。

設備の図面のなどは枚数が多く、打合せによって何度も更新されるので、ついつい最新図面は持ってないわなんてことになりがちだったのですが、これで一気に解決!たくさんの図面を持ち歩く必要もなくなりました。

お客様との打ち合わせの際にも、こんなイメージですよと写真で確認できます。

車での移動がほとんどの私にとっては、充電もさほど心配ないので、ものすごく便利になりました。

施工事例を更新しました

施工事例を更新しました!!

年度末に竣工した現場をご紹介しています。

見どころは・・・

宇治市の重要文化的景観保存事業として工事をさせていただいた、中村藤吉本店様の写真も載せています。

(完成時のものなので、什器備品ができておらず殺風景ですが)

耐震改修の補助金を利用

先日もご紹介しましたが、今回のリフォームでは京都府の補助金を利用しています。

こんなのぼりを貸してくれました。90万円ももらうので、啓発活動にも協力しております。

ウッドデッキ完成

桧のウッドデッキが完成。

京都周辺でとれる桧は赤味が多く節も美しいのが特徴。もともと桧はムシに強い木なので、風通しの良い状態であれば、保護塗装などをしなくてもそこそこ長持ちします。昔のお家の濡れ縁などがそのよい例です。

今回は、新築時に施工された桧のデッキが10年程で傷んでしまったとのことで、修理の依頼を受けました。桧なのに10年程で傷んでしまったのです。

写真左手に花壇スペースがあり、新築当初は植栽がしてあったそうですが、この植鉢部分がデッキとほぼ同じ高さまで盛られ、水やりのたびにぬれて湿気ていたことと、通気がほとんどとれていなかったことが原因と考えられます。

新設するにあたり、花壇はすでに土が減らしてあったので、土留めブロックを一部取壊し、換気口としました。さらに、花壇ブロックの上に土台を敷いてあったものを、少し内側に離して、左手全面から通気できるようにしました。また、デッキの隙間も以前は8mm程だったのを15mmくらいにしました。

これで大丈夫かと。

見た目も木肌の美しさがあるので、塗装せずに経年変化を楽しんでもらいます。


耐震改修

昭和56年以前に建てられた建物を耐震診断すると、びっくりするような数字が出ます。

こちらのお宅も、「0.20」という評価です。

評価点が1.0以上あれば、「一応倒壊しない」、1.5以上で「倒壊しない」という風に表現されます。0.7~1.0は「倒壊する可能性がある」という表現になります。

耐震診断のプログラムは年々改良を重ね、効率的な耐震補強計画を策定することができるようになってきました。施工範囲をできるだけ小さくしながら、最大限の効果が発揮できるように、コンピューターでシミュレーションを繰り返して改修プランを作成します。

今回は、意匠上瓦を採用したいとのご意向もあり、評価点を1.0まで引き上げることにこだわらず、バランスよく補強をして、0.7を確保しました。

京都府下であれば、昭和56年以前の建物が耐震補強を行う際に、最高90万円の補助金をもらうことができます。昭和56年というと、築32年です。本格的な耐震改修には相当なお金がかかることから、建替える方が得との考えもあり、なかなか活用が進んでいません。そこで、暫定的に評価点1.0に達しなくても0.7以上であれば補助を受けられるようになっています。

今まで住んできた家のイメージを残しながら、家族構成の変化に応じてリフォームしたいというご相談から始まったプロジェクトでしたので、補助金はタナボタな感じです。



そよかぜの家の共同住宅

3月に完成した、そよかぜの家の共同住宅。

木造アパートのイメージをちょっと変えられたでしょうか。

木造の住宅はローコスト信仰が崩れ始めているとはいえ、賃貸物件となるとまだまだ安い方がいいという世の中ですが、イニシャルコスト・ランニングコスト・耐久性・入居者へのメリットなど、様々な面からオーナー様と意見を調整し、完成に至りました。

おかげさまで、即満室です。

重要文化的景観保存事業が完成

昨年来宇治市で進めてきた工事が完成を迎えました。

宇治茶の老舗、「中村藤吉本店」様の店舗を、明治のころの佇まいに復元させていただきました。

外観は、瓦屋根としっくい塗りの壁、屋根の上には煙抜き用の「越屋根」を復元しています。

斜めに張り出している黒い部分は、「拝見窓」と呼ばれるもので、屋根がガラスになっていて、安定した光を内部に取り入れます。この中で、お茶の色味や形を審査していたそうで、宇治茶のシンボルとして、説明文が添えられています。

内部は以前の数倍の広さになりました。お茶売場だけでなく、様々な展示も行われ、観光客の方たちの撮影スポットになりそうです。

奥のカフェはいつも行列ができているので、入店待ちの間に見学されるのにはちょうど良いかもしれません。


この事業については、27日に宇治市の広報が記者発表を行ったので、新聞各紙が取り上げています。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20140327-OYT8T00909.htm




稲荷鳥居

2年に一度、新しい鳥居を注文していただいております。

独立して丸6年、この参道には4基目の設置となります。

初心を忘れずがんばろう。

完成内覧会 受付中

完成現場の見学を受け付けています。

場所は阪急桂駅のすぐ近くです。

予約いただいた方のみのご案内ですので、ご希望の方はメール・電話でお申し込みください。

期間は2月15日までです。

申込み先

メール breeze@soyokazenoie.com

電話 090-3728-7502 (小川まで)

アイアン手摺

ロートアイアンの手すりが取りつきました。

真っ白なしっくい塗りの壁にも古材の梁にもマッチします。

石持ち一文字

軒先の瓦にはいろいろな種類があります。

写真は「石持ち一文字」と呼ばれる形です。

よくある「万十」によく似ていますが微妙に違います。

まず丸い部分が、万十の場合こんもりと盛り上がっていますが、石持ちはまったいらで、角が面取りされていません。

地瓦も、「切落し」といって、面取りしていないものが使われています。

それともう一つ、瓦の下端がまっすぐに通っています。(古い瓦なのでそれほどまっすぐではないですが・・・)

万十だと上面と同じようなカーブになりますが、これはまっすぐなので一文字ということになります。


一般の方はご存じないかと思いますが、瓦は形があるだけでなく、大きさもいろいろあります。

1坪当たりの枚数が53枚だと53(ゴ・サン)という風に表現するのですが、56・60などいろいろなサイズがあります。

現在ではJIS規格の53Aというサイズにほぼ統一されています。

もちろん修理のために、いろいろなサイズの瓦が今でもつくられていますが、古いものと混ぜて使うのは意外と難しいことなのです。

そよかぜの家の共同住宅

今回初めて共同住宅に採用していただきました。

高気密高断熱の性能を、顧客獲得のための差別化戦略として取り入れていただくことができました。

写真の黒いものは遮音マット。

遮音性能は木造の弱点ですが、いろいろと工夫をしております。

今日から現場もスタート

抜けるような青空です。

気持ちの良いスタートを切れそうです。