健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」
ファインがトレーニングに
我が家の愛犬ファインがドッグスクールに入学しました。
今月は何かと家を空けることが多く、あちらこちらに預かってもらおうかと考えていたところ、1カ月間預かりレッスンというのがあると教えていただきました。
前々から一度きちんとレッスンを受けさせたいとは思っていたのですが、踏ん切りがつかず、2年以上経ってしまいました。
料金もペットホテルに数日預けるくらいでよいですし、これはよい機会だと思いきって参加しました。
長岡京ドッグスクールのブログhttp://ameblo.jp/nagaokakyo-dog/entry-10611022730.html#mainに、ファインの様子を紹介してくれました。
なんだかかわいそうですが、里心がつくので面会はできません。
立派になって帰っておいで!!
カレーうどんの日
どうでもいい話ですが、8月2日がカレーうどんの日になったそうです。
なんでも、今年がカレーうどんができて100周年なのだとか・・・
実は私はカレーうどん、いや、カレーが大好きなのですが、カレーうどんも年中食べます。
そんな私が、この夏初めて体験したのが冷たい”カレーそうめん”です。
そうめんも大好きなのですが、ふつうにつゆにつけて食べるだけでは飽きてしまいます。
そこで、わが妻が、冷やしカレーうどんのたれなるものを買ってきて、ぶっかけそうめんをつくってくれました。
これはウマい!!私のツボです。
ぜひお試しください。
エアコン室外機の風
このところ猛暑日が続いています。
なんだか35℃くらいは当たり前という状況になってきました。
この”気温”というのは、昔、百葉箱というのがあったのを覚えておられるでしょうが、百葉箱の中にある温度計の温度です。つまり、風通しの良い日陰の家の中の温度ということです。
風通しの良い家はエアコンが要らないなんて言いますが、風通しの良い家であれば、気温37℃の日は、室内が37℃ということになります。
そよかぜの家は、その名の通り、家の中の風通しにも配慮した設計を行いますが、機械換気を計画通りに動かすためには、窓を閉めて気密性を高めた状態が最適です。つまり、窓を閉めている方が換気は確実に行われているということです。
真夏の日中は、いくら風通しを良くしても、外が暑いんだから暑くなるばかりです。むしろ、断熱性の高い家は、窓をピッチリと閉めている方が涼しいのです。
尖山ショールーム(自宅)では、24時間1~2台のエアコンが運転していますが、1か月の電気代は真夏のピーク時で2万円あまりです。断熱性・気密性が高いので、家中の温度が27~8℃に保たれます。
しかし、このところの猛暑のなかでは、寝室や子供部屋のエアコンも運転しないと足りません。
この暑さがいつまで続くのかと思っていたら、明日あたり恵みの雨が来そうです。
少し雨が降ると、まわりの土地全体を冷やしてくれるような気がします。自然の力は偉大です。
ところで、エアコンの室外機の風が、お隣の窓に向いているので気になるということがよくあります。
そんなときの秘密兵器があります。
写真のカバーのようなものが、上吹き出しガイドと呼ばれるものです。
これをつければ排気が上向きになるので、お隣にご迷惑はかかりません。
住宅照明の調光が進化した
近頃LEDの照明器具がずいぶんと充実してきました。
それとあわせて、演出照明が住宅にも積極的に取り入れられるようになってきました。
そもそも、LEDは省エネで長持ちだけれども、演色性がよくないとか、調光できないとか、とてつもなく高いとか、いろいろと欠点がありましたが、それらの欠点を克服し、新しい時代をつくろうとしているようです。
そのひとつが、住宅用の調光システム。
今まで調光できなかった、蛍光灯やLEDもあわせて調光することができるのですが、今までのライトコントロールスイッチとは次元の違う代物です。
ひとつひとつの器具を調光するのではなく、複数の照明を組み合わせて演出するさまざまなシーンを記憶し、ボタンひとつで切り替えをしてくれます。さらにタイマーを使ってコントロールすることも可能です。
値段は少々高くつきますが、スゴイと思います。
とはいうものの、住まいの照明にそこまでやる必要があるのかは少々疑問です。
そよかぜの家には、どちらかというとテーブルにローソクを置いてみたり、アンティークのスタンドを置いたりというような、ちょっとローテクでアナログな感じが合うのかもしれません・・・
大雨・・・
今日は猛烈な雨でした。
このところ、1時間当たり100mmを超えるような猛烈な雨が各地で記録されています。
そんな雨は、私はまだ目の当たりにしたことはありませんが、今日断続的に降っていた強い雨が、1時間降り続いたなら、多分100mmくらいになるのかなと、想像するのがやっとです。
ニュースなどでも耳にされたこともあるかもしれませんが、日本の防災対策のなかで、集中豪雨に対する対策は、最高で1時間当たり50mmの雨を想定しています。
これは、当時の統計データのなかで、一番強い雨が50mmくらいだったので、100年に一度の大雨に備えるには、50mmの雨に耐えなければならないということだったのです。
ところが、ここ数年、50mmどころか100mmというような雨が記録されるようになって、防災対策が根幹から崩れているのが現状です。
私の地元のように、田んぼがたくさんあると、一時的に遊水池として機能してくれますが、都会の真ん中では、すべての雨水が一気に水路に流れ込み、大きな被害をもたらすことになります。
既存の水路の幅では到底処理できない量の水が流れ込んでくるような事態が、日常的に起こるかもしれません。
さて、1軒の家に目を向けても、雨対策を考え直さなければならないかもしれません。
たとえば、樋の大きさはどうでしょうか?今日のような猛烈な雨が降っているとき、まわりの家の樋を見てみましょう。縦樋に飲み込みきれない雨水が、軒からあふれていることがあります。
縦樋が飲み込めない理由は、単に縦樋が細いということではなく、その先にある地中の雨排水が細いということも考えられます。住宅の排水設計も、お国にならって雨量の想定をしていますから、足りないのも当然です。
まあ、敷地内の排水管だけを太くしても、注ぎ込むはずの側溝があふれていたら、どっちみち流れませんから、我が家だけ助かろうという考えは成り立ちません。
つまり、残念ながら「仕方ない」というのが実情なのです。
庭のオリーブが大変なことに・・・
長期優良住宅の基礎配筋
長期優良住宅といっても、そよかぜの家で通常建てているしようとさほど変わるものではありませんが、構造面で少し違いが出る場合があります。
以前に水平構面のお話をしましたが、今回は基礎の話です。
木造で住宅を新築する場合、今やほとんどがベタ基礎です。
そよかぜの家では、ある程度仕様を統一して、配筋・スラブ厚などを決定していました。
今回、長期優良住宅の設計にあたり、「木造住宅のための構造の安定に関する基準に基づく横架材及び基礎のスパン表」というガイドラインに沿って、配筋の見直しを行いました。
この○○○スパン表なるものは、1件ごとに構造計算するのは大変なので、やや過剰にはなっても不足はしないよというような仕様になっています。
配筋についていえば、建物の隅角部に耐力壁が来る場合の補強などが、加わります。
ご覧の写真は、昨日配筋検査を終えた現場です。
この現場は、1階の部屋がかなり広く、間仕切りも少ないので、基礎スラブのスパンが大きく、間仕切りの開口部のスパンも大きくなります。
スパン表が安全側に見ているのに加え、現場での施工性を考慮し配筋を単純化する際にまたまた安全側に設計しますから、ご覧の通り、鉄筋だらけです。
鉄筋の値段が安いとはいえ、重量にすると通常の2~3割増しくらいにはなっています。
床下のグラスウール
30年くらい前の建物の改造をすると、床下にグラスウールが入っていることがよくあります。
私が結露のお話をするときには、必ず夏場の床下の結露についてもご説明するのですが、現場を見れば一目瞭然です。
事前の調査では、キッチンの床下点検口から床下を覗いたのですが、カビ臭いにおいもなく、カラッとしていたので(グラスウールも)、おそらく大丈夫だろうという推測のもと、既存の床をできるだけ利用するような内容で設計しました。
ところが、いざ床をめくってみると、シロアリの被害がありました。玄関土間の近くだったので、土から上がったものかとも思われましたが、念のため、床をめくらない予定の部分も点検しました。
通気口が小さかったので、通れるようにはつって中に入ると、なんと、めっちゃカビ臭いじゃないですか!
さらに見ると、床下のグラスウールは、水が滴るほどびちょびちょですし、断熱受・大引・根太が白アリに食われてなくなっていました!!
床板は後から張り増して3重張りになっていたので、上を歩いても全く傷んだ感じがしませんでした。
さっそく、3重にも張られた床をすべてはがし、シロアリに食われた材を取り除きました。
さいわい、シロアリの被害は、通気が悪かった一部分だけで納まっていて、土台は全く被害を受けていませんでしたので、十分修復可能でした。
通気が悪かったため、グラスウールが湿気のたまり場になっていたのでしょうね。こわいこわい・・・
最近の建物は、ベタ基礎がほとんどですから、これほどまでに湿気る事はないでしょうが、やはり、繊維系の断熱材は結露対策という意味では、難点があると私は思います。特に床下への使用はすべきではないでしょう。
認証木材
長期優良住宅の助成制度について、昨日も書きましたが、「木のいえ整備促進事業」の助成金は、通常100万円の上限が、特定の場合120万円まで増額されます。
それに認証木材が関係します。
もともと、京都府の場合は、府内産木材を使用した場合に20万円を上限に助成する制度があります。
これは、地元地域の木材を使うことで、輸送にかかるCO2の排出を削減すると同時に、地域の林業の活性化を狙ったもので、京都府は他に先駆けて取り組んできました。
今回の木のいえ整備事業での上積20万円は、産地証明が取れれば、九州だって北海道だってOKです。それどころか、北米であってもアジアであっても、計画的に植林するなどして、環境保護を図っていると認証されたものは、助成の対象になるのです。
実は、府内産木材を使用すると言っても、柱や土台などを除き、構造材に用いるためには十分な量が確保できないことや値段的な負担がネックとなって、実質的には無理があります。
おそらくそのような実態を踏まえて、対象をひろげたものと私は推測しています。
ところが、この認証木材という制度、材木やさんも建材やさんも知りません。つまり、私が認証木材を使いたいと言っても、それを手に入れられないのです。
まあ、柱・土台や造作材に使う、杉・桧などは、京都府内産だけでなく、奈良・和歌山・岡山・広島など、周辺の山地のものも助成の対象となるので、ずいぶんと使いやすくはなりますが、量的に多くを占める構造材は、米松であり、それに対しては、認証木材なるものは、あまり流通していないようです。
事業仕分で特殊法人といわれるものにメスが入れられる中、新しい制度ができるたびに、これらの認証にかかわる団体が設立されています。100万円の助成金を出すために、国が使うお金はウン百万にもなっているかもしれません。
一生懸命情報を集めて手続きをして、翌年はまた違う手続きをしないといけないというのは、結構きついですね。
木のいえ整備促進助成金
長期優良住宅の認定を受け、住宅履歴情報を整備し、建築中の現場を公開するという条件で、最高100万円の助成金が受けられる制度が、「木のいえ整備促進事業」です。
当社が設計・監理する物件で、助成決定をいただきました。
設計者の仕事というのは、いわゆる設計業務のほかにも、確認申請等の手続きをしたり、開発協議をしたりといろいろな事務手続きが含まれます。むしろ、そういった事務仕事にとられる時間の方が多いかもしれません。
今回の案件は、開発協議からスタートしたので、プランが決まった後、建物の着工まで丸3か月を要しましたが、その間、町との開発協議、確認申請の事前協議、民間の確認検査機構での確認申請、それと並行して、長期優良住宅の技術的審査、その後府の長期優良住宅認定申請、そして最後に、助成金の申請を行いました。
いろいろな制度ができるのはよいのですが、いわゆるワンストップサービスだとどれほど楽でしょうか。
梅雨の合間ではありますが・・・
梅雨まっただ中にもかかわらず、屋根の葺き替えを敢行しています。
今年は3月も4月も5月もとても雨が多かったので、屋根屋さんは梅雨だからといって休んでなんかいられません。
幸いなことに、いわゆる”親方日和”といって、雨は夜だけで昼間は持ちこたえてくれているので、意外にも毎日休まず作業ができています。
ご覧の写真はルーフィングを貼ったところ。
普段見慣れているルーフィングは、ゴム系・アスファルト系などですが、これは高分子系と呼ばれるものです。
高分子樹脂が、タッカーや釘の穴をしっかりとふさいでくれます。
オレフィン樹脂をクラフト紙ではさんであり、軽量で取り扱いも楽です。それに表面にゴムのぶつぶつがスパイクのようについていて、全然滑りません。このツブツブは、横桟を打ったときに水の抜け道をつくる効果もあります。
黒いルーフィングに比べて熱の吸収もずいぶんましです。
BIMとは?
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)。コンピューターの中にバーチャルな建物を構築し、その情報を設計、施工、管理などの全プロセスで活用する考え方のこと。
要するに、通常は2次元の図面であらわされるさまざまな情報を、バーチャルな立体の中でつくってしまうというものです。
大きなビルなどでは、何千枚もの図面が作成され、それらの図面を細かくチェックするのがものすごく大変なのですが、コンピュータ内のバーチャルな”現場”を目で見て確認することができるという素晴らしいシステムなのです。
設備配管の位置などが一目瞭然でわかるので、維持管理にも力を発揮します。
住宅にはそこまでのシステムはありませんが、リフォームのときに「配線がどうなっているか、天井をめくってみないとわかりませんわ」なんてことを言わなくても良い時代が来るかもしれません。
もっとも、データ通りに現場が施工されているかどうかという問題もありますが。
新作
南からの外観
道路側からの外観
二階の屋根をはずしてみたところ
二階をはずしたところ
今回は太陽光発電システムを載せるので、南向きに片流れ屋根にしました。
屋根勾配に合わせて2階のパブリックスペース上にロフトをとり、広めのホールとあわせてユーティリティースペースをつくりました。ここはる気抜けを通して1階リビングともつながっており、つながりながら隠せる空間です。
将来子供たちの遊び場所になるでしょう。
そよかぜの家の特徴は、ご覧の通りのワンルームのような間取りです。
間仕切りを減らし、廊下スペースを居住スペースに取り込むことで、小さな床面積でも大きく使うことができます。
断熱・気密性能が良いからこそできることです。
梅雨の晴れ間
久しぶりの晴天です。しかも明日からはしばらく雨の様子。
今日しかないとばかりに外部の土間仕事を予定していたのですが、なんとか天気予報もあたり、ホッとしてます。
ところで、一所懸命書き続けてきたブログも、今や風前の灯となっています。そんな状態にもかかわらず、このところアクセス数が急上昇しているではありませんか!
調べてみると、去年書いていたホタルの話題がヒットしていたようです。
そういえばホタルシーズンだったんですね。そこで、プチホタル情報を。
井手町のホタル公園は、近所の人によると、今年は少ないとのことでした。
宇治市植物園では今年もホタルナイターをやっており、ちょうど今が見ごろのようです。でも、そもそもそれほどたくさんいないと思います。それに、ここの込み具合はハンパではありません。
有名なホタルスポットでは、風流にホタルを眺めるというより、人ごみを見に行くようなものですね。
それでもホタルを見たこともない子供たちに、見せてあげることも親の務めかな?
今日も大阪ナンバーの車がたくさん来るでしょうね。
クラシックコンサート
先日、京都コンサートホールへクラシックコンサートを見に(聴きに)行きました。
普段クラシックを聴くことはほとんどないのですが、友達の奥様が出演されるというので中一の次男を連れて、いかせてもらいました。
当日は撮影できなかったので、イメージ写真を載せさせていただきますが、まあ立派なホールです。
コンサート専用ホールというだけあって、素晴らしい音です。音楽に関しては素人の私ですが、適度な残響で心地よく聞くことができます。
心地よ過ぎてウトウトしてしまうくらいでした。しまったと思って周りを見渡すと、結構お休みの方がおられたので、そんなもんなんかなと安心しました。
ともあれ、クラシックを聴くと、なんだか賢くなったようなというか、心が豊かになったような気がします。不思議ですね。
私は最近になって、文化・芸術という類のものに少し貪欲になってきまして、いろんなことをしたり見に行ったりしますが、コンサートはその中でも大きなイベントでした。
うんちくは全くわかりませんが、ある意味現実から切り離された空間・時間に浸ることができ、すごくリフレッシュできますね。
ぜひまた行ってみたいと思います。
長期優良住宅の認定
先だっては、エコポイント対象住宅証明書の取得に苦労したという話をしましたが、今回の物件では長期優良住宅の認定を取得しました。
当社の外張り断熱工法では、断熱材の外側に空気層を設けますが、これについての解釈が前回とは異なっていました。
断熱性能については、通気層の外側を加味しない。準耐力壁の計算においても同様に取り扱うということでした。
そこで困ったのが、屋根の水平剛性不足でした。小屋組に火打梁がバチバチに入れて、なんとか足りました。
これでエコポイント30万点は獲得できるのですが、さらに木の家促進事業の助成金(100万円、ただしエコポイントと併用はできない)の獲得を目指して申請します。これは事務上の手続きだけなので、うまく取れるといいのですが。
断熱性を高めると健康になるというデータ
「健康住宅」と屋号につけている当社としては、建物の性能によって住む人の健康を維持・増進することができるという考えを持っています。
生活習慣病と呼ばれる、食生活やライフスタイルが原因で起こる疾病があるというならば、多くの時間を過ごす住まいの環境が身体に及ぼす影響をいわゆるシックハウスという言葉だけで片付けるわけにはいきません。
健康住宅そよかぜの家では、断熱気密性能を高め、計画換気を適正に行うことで、空気環境の良い住まいを実現してたうえ、さらに自然素材や手仕事をとりいれることで、「居心地」を高め、心身ともに健康でいられる住まいを提供しています。
しかし、住宅の性能を高めるといくら得なのかという金銭的な尺度は今までありませんでした。
去る5月6日、健康・省エネ住宅を推進する国民会議が開催した、「健康・省エネシンポジウム」で、建築研究所理事長の村上周三さんが面白いデータを発表されました。
報道によると、断熱住宅では、疾病で生じる医療費や休業損失を、1人当たり年間9400円削減でき、冷暖房費削減費用を追加して考えると、16年で回収できるのだそうです。
省エネだエコだと騒いでいないで、健康を第一に考えた住まいづくりを推奨したいものです。
























